1人ぼっち 私は椅子に頭を置き、収納ボックスにお尻を置き、腰だけが浮いているという特殊な状態で寝転んでいる。そんな時、先ほど開けた窓から少し肌寒い風が吹いてくる。今日の気温すら知らない。窓から見える風景は変わらない。だが、人も季節も変わってゆく。 人も季節も私を1人置いてゆく。
シンプルに、スルーすればいいのだ。 墓場まで持って行けなかったけれど、後はほぼそれに近い形で墓場まで持って行けばいいのだ。そして好都合なことに、私は今 、1人ぼっちなのだから。