生もなく死もない。ただ在る。過去も未来もなく、この刹那だけが在る。意味もないが、ないということすらない。全ては御心に従いうねり、信じたいという思いがあれば、神はおらせる。だが人という自我の器には、その存在をとらえられない。そんな雨がしとしとふる憂鬱な日曜夜。
世界から切り離された自我という存在が安寧を望むのなら、どこかでそれを超越的な存在に委ねるしかない。その道は心の内で「お救いください」とシンプルに祈れるかどうかでもひらける。
己の弱さが卑しさが分かっているから、自分に自信がない…当たり前の理屈だが、弱さや卑しさの源を探るのは難しい。それらは無意識化に沈んでいて、知らないうちに意識上の私を蝕む。結局はどうにもならないのだが…祈りにより私を超越的な存在に委ねることで、自信がない己と共存することはできる。