井筒俊彦『意識の形而上学』(中公文庫) 「無」意識は、……現象的「有」意識への限りなき可能態としての「無」意識、すなわち、「有」分節に向かう内的衝迫の緊張に満ちた意識の「無」分節態なのである……。――p.68