続き。あと相手の貫目を量る物差しは、居住まい。無言でじっとしているのに、圧倒的な迫力を持つ者がたまにいる。よくオーラなる言葉が使われるが、「気」だ。そのような者がいた場合、私は近づかない。清と濁、どちらの可能性もあるからだ。けれど困ったことに、そういう者ほど、逆に近寄ってくる。