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衝撃を受けた小林秀雄氏との対話

小林秀雄「学生との対話」の衝撃

楽しい時間

はじめての小林秀雄

小林「イマジネーションはいつでも血肉と関係がありますよ。…僕も経験してきたことだが、イマジネーションが激しく、深く働くようになってくると、嬉しくもなるし、顔色にも出ますし、体もどこか変化してきます。本当のイマジネーションというものは、すでに血肉化された精神のことではないですかね」

小林秀雄 | 学生との対話(新潮文庫)[#読書感想文]

学生「歴史を見つめるということは自己をわかることだと言われました」小林「歴史家ならば自分の心の中に藤原の都の人々の心持ちを生かすという術がなければいけない。歴史家には二つ、術が要る。ひとつは調べる方の術。そして調べた結果を現代の自分がどういう関心をもって迎えるかという術です」

小林「人間が人間の分際をそのまま持って相手を考える時にはその人と交わるということになりはしないか。相手の心の中に飛びこむのです。母親は子供を見るのに観点というものを持っていないでしょう。子供の内部に入りこむ直観を重ねるのです。人間がわかるというのは一目で分かることがあるのです」

「学生との対話」

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