家人が贔屓している花屋が一夜限りで和花を扱ったという。花も服と同様、和花より洋花がもとめられて久しい。今、和を露骨にだすとかえって茶番に映ることが多い。そうではなくて、洋のなかに和を伏せておくことが肝要であろう。あるいは、和の蓋で伏せておくのもよい。やはり和は一字で凡てが足りる。