明るき話題これのみなのかと思ひつつ携帯に聞く今日の大谷 饒舌に仕事のことを話す夫中々カレーを旨しと言はない 丈低き草の覆ひし公園に数多の蜻蛉車椅子の母 蜻蛉を見つけられずにゐる母の車椅子にもほら止まったよ 母の記憶要らぬものから欠けてゆき言葉失ふ時遠からず 高校の同級生に幸せねと言はれて上手き返し浮かばず 老眼の眼鏡外せば薄ら呆ける手元しばらく眼を瞑る ○これが出るのは11月20日過ぎですが、短歌が詠まれたのは10月初めごろです。どうしてもタイムラグは出来てしま
する事はしたとソファに寝転がる夏日の芝刈りお疲れ様です かの虫かと思ひ尻込むよく見れば絨毯に転がる黒きクリップ 悩みなどなき顔をして子供らと笑ふ吾居りアルバムを繰る 百円の種一袋に咲かせたる千日紅は猛暑厭はず 家裏の自転車置き場に黒き翅ぴたり合はせるおはぐろとんぼ 小太鼓を叩く如くに遠ざかる雷鳴にはかに蟬の声降る 流れゆく雲の端より虹の足顕れ大団円のやうに立ちたり ○いつもの年より長引く暑さもようやく引けてほっとしました。でも長かった。来年もそうだと思うと、対策
交差点にポスター掲げて投票を促す人あり本人は来ず ○まぁ忙しいんだろうな、と思いつつ。大きな店が角にある交差点にポスターを掲げた(手に持った)人だけ置くってどうなんだろう。しかも1人だ。 ゴミ箱に選挙公報捨てられて賑やかだつた昨日が終はる ○選挙結果を報じるテレビ番組はどれもうるさいくらい早口で思わず二階へ逃げた(夫が見ていたので)
今はなき実家の匂ひ父母の声 当たり前にあつたあの秋の日は ○今は実家も人手に渡り、故郷は無くなってしまったのだけれど、ふと実家の匂いや両親の声を思い出す事がある 結婚してからの方がずっと長くなってしまった 一つくらい母にも許せざる事のありしか記憶を手放しゆく母 ○今は認知症で記憶がどんどん無くなって、娘の私さえわかっているのだか。そんな母であるが、母として女として許せないと思った事があったのだろうか、もう聞けないけれど。
息子の結婚式に ドレスを着るので ダイエットをした 10月初めから結婚式の14日まで 結果 2.5キロ痩せた やればできるじゃん と思った ○甘いものを控える ○晩御飯の白米を食べない ○一日必ず歩く(5000歩以上) 結婚式という 目標を持つ事 が一番大事なのだな 終わって 2日で 元に戻った
心なしか疲れて見える扇風機十月半ばの今日も首振る ○今日も暑い。いつまで暑いと言う日が続くのか。心なしか扇風機も疲れて見える。お疲れ様です。 葉を落とし虫に食はれてもしたたかに薔薇は花咲く枝の天辺 ○薔薇って案外強いですよね 虫が花や葉を食べても 病気ですっかり葉を落としても なかなか枯れない。枝の先に花を付けてどうだと言わんばかり
金木犀の香り嬉しきこの秋のこの朝の吾のご褒美となる ○今日、シャッターを開けたら、金木犀の香りが飛び込んできました。 今日はなんだか良いことがあるよう。 つひ空を見上げてしまふ青空の青さは私を責めないからね ○人ってなんで空を見上げたがるのでしょう?解決策をくれる訳ではないのに。
何と誰と競ひをるか私にダメだダメだと言ふ小人ゐて ○自分の中にいつも何をしても、ダメだダメだという小人がいる 別に競い合ってる誰かがいる訳ではないのに そんな時ありませんか? 膨らんで見せてどうだと言ふ蛙見栄を張るなよ無い物は無い ○先ごろ息子の結婚式があって、いくらくらいお祝いに渡せば良いのか考えた でもお金はない でも沢山出してどうだとも言いたい 相手の家の考えもある しかしお金はないのだ 結局そこそこ 無理のない範囲で包んだ
さっきクッキーを食べたので 指先からその匂いがする そう言えば昨日 電車の中で 隣の席が空いたので ちょっと恰幅のいいサラリーマン風の若者が座ろうとした 見た目 暑苦しそう (いや、実際汗かいてたし) と思ってしまった が 座った途端 なんだかいい匂い なんの匂いかわからないけど 爽やかだなー 心の中でごめんなさいした きっと色々気にする年頃なのだと思う 自分の息子より若い はち切れんばかりの ワイシャツのボタン 頑張って
○先に挨拶したもの勝ち ○先に頭を下げたもの勝ち 私の65年間の経験で感じた事です。 PTAなどで どうしても付き合わなければいけない人がいた時 こちらから おはようございます 今日はよろしくお願いします とか言っておくと その後少し距離を置く(離れたところに座るなど)にしても気が楽だった これが 挨拶し損なってしまうと 何せ相手の事を好きではない、というモヤモヤがあるものだから 変に意識して近くに座ったり 気を使った事言ってしまったり どちらでもいい事ならば
最近 本だったり インスタだったり 色々な媒体で短歌に触れる時 なんでもあり だなぁと思う 悪い意味ではなくて ○現代語 ○古語 ○現代語古語混じり ○現代仮名遣い ○旧仮名遣い ○現代、旧、混じったもの ○句読点や「」なと入れてよしとするもの ○五七五七七を基本的に守る ○破調 改めて自分の短歌は? と聞かれると ・五七五七五を基調 ・現代語と古語が混じる ・旧仮名遣いが基本である ・句読点などは入れない だから 思いぬ とは書かない 思ひぬ と書く 渡良
定年退職し 広い庭を持て余している男がいる 庭には長年集めた 自分好みの 和風な草花がたくさん植っている しかし中々処分は出来ない 近所に 花好きの女がいた 庭もそこそこ広い 彼女はまだ若いから喜ぶだろう そこでせっせと彼女に花を持っていく(もちろん根っこ付きで) 「これ植えてみな」 彼女は えーいいんですか?嬉しいです と受け取ってくれる 彼女の庭が だんだん 自分の好きな草花で満たされていくのが嬉しい 自分の庭も少しずつ処分が出来る しかし本当は 彼女は
大体短歌を作った時は、 これでよし と思ってしまう しかし他人が読むと?? という事がママある 私のこの歌もそう 高校の同級生に幸せねと言はれて上手き返し浮かばず プチ同窓会で 離婚を切り出した人や体が思うようにならない人、仕事で悩む人、たった1人の身内の兄に余命宣告をされた人 そんな中で私は何もない いや何も無いわけではないのだけれど まぁ幸せなのかとぐずぐず考えて すぐには答えが出ず口ごもってしまった その事を詠んだのだが そんな事この一首でわからないですよね
今年の夏は 暑かったねー 十月になっても きのうなんてさ30度超えだよ もう蕾なんて付ける気になんないよ 僕たちは 枝先に花芽をつけるんだけど すっごく力がいる ご主人様は毎日毎日 蕾が付かないかなぁ なんてじーっと見るけど 力がないんだ さりとて 肥料ばっかりくれてもそりゃ違う いいんだよ ほっといてくれて 案外僕ら薔薇は強い 信じてよ 待ってて 待ってて 大丈夫だから
40年近く短歌を作って来て感じること 1作る面白さ 嬉しい時も悲しい時も 美しいものを見た時もがっかりした時も その時の気持ちぴつたりの言葉が浮かんで一首になる楽しさ 2どういう短歌が良い歌か 自分が出ている歌 3短歌の上手下手は? まず誤字がない文法がおかしくない(わざとの場合は除く) あとは好み 4続ける意味 自分を表現したいから 5評価について 評価ばかり考えていると苦しいから 考えないようにするけど でも時々褒めて欲しい 評価を考える暇がないほ
息子の結婚式がもうすぐある コサージュを探すと 案外いい値段だ なので百均などの材料で作ってみた 出来はともかく格好はつく ブルーグレーのワンピースに付ける このワンピースだが レンタルなのだ しかも当日初めて袖を通す 私の体型は チビで太めだ 新郎の母というのは一般的にロングの丈らしい 13号にするとゆとりがあって肩やウエストはちょうどいい しかし丈が長い 高いヒールの靴を履いても 裾を踏みそうだ 肩やウエストはギリだが 裾が少し上がる11号 悩んだ末に