愛猫である三毛猫のもみじを見送った翌春、実母の葬儀で房総を訪れた著者が出会ったのが身重のお絹(表紙の子)である(ちなみにさらに前年春には実父を亡くしており、三年続けて見送る春になったそう)。お絹との出会いから軽井沢に連れ帰って出産する様子など……、丁寧な語りと優しさに溢れた作品。