180.Noteだからできる事がある。Noteだから試せる事がある。古典古代について全力で書いてみたかった。ただそれだけだ。だが『ユリウス・カエサルと女たち』はやりすぎだったかもしれない。この分野での第一人者は塩野七生だろうが、彼女でも呆れるだろう。ピーキーでバランスが悪い。
203.昔、初代皇帝のアウグストゥスから西ローマ最後の皇帝ロムルス・アウグストゥスまで、94人の皇帝の名前を覚えた事がある。西ローマは476年に終わるが、東ローマは1453年まで続き、460名になるので止めた。それでもローマより、ギリシャの方が理解できている。ドラマ性の違いか。
202.ギリシャにあって、ローマにないもの、それは陶片追放だ。ローマにあって、ギリシャにないもの、それは剣闘士、記録抹殺刑だ。両者に共通しているものは多神教、奴隷制、戦車競走だ。なおアテナイは城壁を作り、ローマは城壁を壊した。全て名誉、信用、栄光に関係する。全て現代に存在しない。
200.映画『グラディエーター』2000年、史実のコモドゥスは本物の剣闘士で、皇帝自らパンとサーカスを提供するという倒錯ぶりで、ライオンの皮を被ってヘラクレスの真似をしていた。アメリカ大統領がプロレスラーで、毎日試合をやる感じ?ローマ人も在り得ないと思ったのか記録抹殺刑にした。
181.ユリウス・カエサルのメイン・ヒロインは、クレオパトラではなくて、セルウィリアだと思う。彼女は明らに人間関係の中心にいる。セルウィリアはまさにファム・ファタルだ。今回、カエサルのお金の話とか、クラッススや、キケロの話は書けなかったけど、いつかカエサルの長編も書いてみたい。