見るのが100倍オモロくなる西洋美術史PART-13【北方ルネサンス】
北方ルネサンスとは1400年~1500年代にかけて、北ヨーロッパで開花した美術様式のことです。より広い意味ではイタリア以外のヨーロッパのルネサンス運動全体を指します。
まず注目したい点は、1400年代のネーデルラント(現在のオランダ、ベルギーなど)ではイタリアより先行して油彩画の技法が発達し、細密な描写を実現していたことです。これに加えて作品にリアリティを求めたその土地の人々の志向もあいまって、絵画は異様なほど緻密さを増し写実性を高めていきました。
こうしたなかで1450