もはや「鞘師里保」という字面が好きなのかもしれない
「サブスクにないの?」と聞かれてもないの
夢中で金魚すくう15歳の俺ひとり
カウント4つで「スッ」が揃う
「君のことなど興味ない」わけがない
折り畳み傘だとキンブレを出す夕立
ステージより目の前のヲタクが気になる
ディスタンスならとっくに糸島で学んでた
推しと旅をする
まず作詞作曲を確認する
「今日だけゴメン」だって目の前に稲場愛香
「ジャンプ行為」という字面がしっくりこないまま
こんなにもビスケットのことを想う
マイクホールドの甘さを指摘する系のヲタク
今夜だけじゃなく浮かれてた
「オレ夢の中で研修生になってたよ」なんて言われても
あの頃もペルセウスで回っていた
「また推しが増えた」と見上げる中野駅
いつも楽しく話すが名前は知らない
推しのフルネームが飛び交っている
いつかの武道館をまたいつの日か
縁もゆかりもないけどハロショはあった
目の前で貼られた「完売」をもう一度見る
用もないのに赤羽橋で降りていた
文化祭実行委員長に恋したようだ
16ビートを刻んで信号待ち
したり顔でピンポスをしまう
ひとりだけ裏拍がとれていない
ポツリ雨ベランダにMFT
湯船に浸かり見るインスタライブ
速報、推しTを抱きしめると愛情が増す
盂蘭盆に撃つヲタ芸
本人がいなくてもMVでアガる
カラオケでよく踊るヲタク