ワルハラ宮殿の大宴会場は、巨人の件でお祭り騒ぎ。 皆の注目を集めるロキ。 「今回一番のお手柄はオグマだよ。フレイア、労ってあげて」 巨人を小さくする神器を作ったドヴェルグ、オグマ。 なぜか、表情が暗い。 「屈辱じゃあぁぁ!」 彼は涙目になると、宴会場を飛び出してしまった。
オーデンの依頼を果たすため、ロキはドヴェルグの工房へ。 彼らは神々のため、多様な神器を製作する匠の小人。 「というわけなんだ。巨人を小さくできる神器を頼むよ」 「ならば、条件がある」 彼らは頑固で、対価無しには仕事を受けない。 「巨人を盗んだら、わしに調べさせろ」
「その子は動かんよ」 オグマの視線の先には、愛らしい少女の彫像。 「ワシらドヴェルグは、男だけの種族。新しい仲間は、石を彫って作るが」 「もしかして、女の子は作れない?」 パパさんの問いに、悲しげにうなずくオグマ。