アトランティス、エルドラード、地球の内部。最強の物知り爺ちゃん、エーコによる伝説の場所についての500頁に及ぶ地誌集成。図版どっさりの豪華本。古代知識人の多くが大地を平らだと考えていたとするのは誤りで、むしろ地球球体説が主流だったとのこと。面白い。だが税抜9500円!図書館推奨。
引っ越しのさいに行方不明になってしまった、エーコの『バウドリーノ』を再購入しました。前に持ってたのは四六判だけど、今回は文庫(^。^)
河出書房新社刊、ウンベルト・エーコ/中山エツコ=訳『ヌメロ・ゼロ』の話。筋だけなら情報操作に明け暮れるジャーナリストの騒動。ところが概観すると虚実入り混じる構造が浮きあがり、作中でも語られる「ニュースのリサイクル」にメタ的な響きを感じて身震いした。小説、なのか。非常に奇妙な小説。