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村上春樹『走ることについて語るときに僕の語ること』

羽田圭介『スクラップ・アンド・ビルド』

桐野夏生『ハピネス』

2015年7月~12月読書まとめ

桐野夏生『抱く女』(新潮社) 「抱かれる女から抱く女へ」ウーマンリブ、学生運動、連合赤軍事件が起こった1970年代、時代の流れに圧倒されつつも女子大生の直子は違和感を感じていた。女の生きづらさに戸惑い、反発しながら自分の居場所を探す直子に強く共感してしまう一冊。 #たたかう読書

桐野夏生『グロテスク』

大瀧純子『女、今日も仕事する』

金原ひとみ「軽薄」(「新潮」2015年7月号) 成り行きのまま、軽薄に日々を過ごすことができてしまう日本で、どれだけの人が自分の軽薄さを認識しているだろう。強烈な成り行きに流され続けた主人公が生きることを体感する物語。主人公が得た生きる悦びが胸の奥にじわりと響く。 #たたかう読書

浅田次郎『終わらざる夏』

能町みね子『ときめかない日記』(幻冬舎文庫) 26歳処女のめい子は、女としての自信を持つべくときめきを求める旅に出る。お見合い、出会い系、不倫、どれもピンとこないと思いつつめい子が得たものは…。本編とトヤマユキコの解説が呼応していてそれぞれ何度も読み返してしまう。 #たたかう読書

百田尚樹『夢を売る男』(幻冬舎文庫) 出版物の売上は年々減少しているのに、本を出したいと思う人は増えている。人間の自己顕示欲につけ込む出版ビジネスを赤裸々に描いた一冊。noteで"ものづくり"をしている人は読むべき。始終顔を平手打ちされるような衝撃が待っている。 #たたかう読書

月村了衛『土漠の花』(幻冬舎) 海外派遣されたソマリアの地で、とある事故がきっかけで内戦に巻き込まれた自衛隊員達の生死の物語。初めての"実戦"、増える犠牲者、とっくに限界を超え気力で戦う彼らの脳裏にふと浮かぶ富士山…。世界の不条理と自衛隊の矛盾を描いた問題作。 #たたかう読書

金原ひとみ『持たざる者』

山田ズーニー『人とつながる表現教室。』

朝井リョウ『武道館』(文藝春秋) アイドル戦国時代の世、聖地・武道館公演を目指し日々活動する女の子達。メンバーの卒業、ネット炎上、冷たい世間の目が見えない壁となり彼女達は翻弄されるが、一番の壁は最大の禁忌・恋愛だった…。いたいけな彼女達を描く野望と苦悩と愛の物語。 #たたかう読書

山田ズーニー『おとなの小論文教室。』 わたしは何がしたいのだろう。どうして思い通りに行かないのだろう。著者と迷い人達とのやり取りの中で発見される「問い」は自分の言葉を見出すためのヒントに溢れている。毎日を忙しなく、こなすように生きる人に贈りたい一冊。 #読書感想文 #たたかう読書

又吉直樹『火花』

増田俊也『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』

小野美由紀『傷口から人生。 メンヘラが就活して失敗したら生きるのが面白くなった』

西加奈子『サラバ!』

手塚治虫『アドルフに告ぐ』(文春文庫) 第二次世界大戦時の日本とドイツを舞台に「正義」に翻弄される三人のアドルフの物語。アドルフ・ヒトラーの正義に振り回された二人のアドルフの運命的悲劇を描く。ナチスドイツの犯行やイスラエル建国等歴史的背景が緻密に描かれている傑作。 #たたかう読書

2014年の読書振り返り

池内恵『イスラーム国の衝撃』

青山繁晴『ぼくらの真実』(扶桑社) 『ぼくらの祖国』の続編。日本国憲法の分析から、戦後日本の自虐史観と現行憲法に対する問題提起を行う。銃をつきつけている強盗に対して「話せばわかる」は通用しない。自分の身を守る為にはどういう意識でいるべきかを学ぶ。 #読書感想文 #たたかう読書

青山繁晴『ぼくらの祖国』(扶桑社) 祖国・戦争・原発についての解説と問題提起の書。著者の感情を交えながら現代日本人の意識分析をし、今後の日本人の在り方を問う。「戦争こわい・政治はむずかしい」の印象ばかりでなんとなく忌避していたわたしの価値観を見直す一冊となった。 #たたかう読書

柚木麻子『けむたい後輩』

「たたかう読書」