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#高橋一生
高橋一生のリチャード三世と浦井健治のハムレットについて、いくつか考えたこと。
日生劇場で上演してる『天保一二年のシェイクスピア』には、写し絵がある。
高橋一生は、主に、シェイクスピアの『リチャード三世』のタイトルロールを踏まえている。浦井健治は『ハムレット』である。
もちろん、井上ひさしの脚色だから、原作とは役柄の実質は異なっている。けれども、その骨格を引き継いでいるのは、井上ひさしのシェイクスピアに対する尊敬だろうと思う。
高橋の佐渡の三世次は、これまでのリ
『フェイクスピア』を演じた役者たち。白石加代子、橋爪功、野田秀樹、高橋一生、前田敦子らの演技について考える。九枚。
声が空間に屹立している。
野田秀樹作・演出の『フェイクスピア』も、ようよう七月に入って、大阪での大千穐楽も射程に入ってきた。
すでにこのnoteに二度に渡って書いたが、劇の後半、航空機事故とヴォイスレコーダーが要にあるために、劇評を書くにもためらいがあった。戯曲も初期の野田作品を思わせる難解さだったので、その解読に紙幅を使っていた。
そのために、出演の俳優論に筆が及ばないきらいがあって