春巻

アセクシャル パンデミロマンティックのジミンペン。 興味、関心、日々の考えを綴ります。 興味:音楽 / 文学 / 社会運動 / フェミニズム / 食

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マガジン

  • 日記

    日々の思ったことを文章に起こしています。思考に走りがちなので、感情をなるべくそのまま残せることが目標。

  • OVER THE BORDER

    • 2本

    Hendrik Morkel氏が撮影した写真をunsplashよりお借りしています。

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  • 固定された記事

いつかのあの子へ

転職に際して有休消化期間があったので、北海道を訪れた。北海道に決めたのは、年始に観た『ユンヒへ』のロケ地を巡りたかったからだ。 『ユンヒへ』を観たのは、都内でも雪が積もって歩くのが大変だった日で、シネマート新宿を出てもまだ止まらない涙と感情を落ち着けるため、凍えるように寒いなか無駄にビルの周りをぐるぐるしたのも、今となっては懐かしい。 北海道へ到着して、快速エアポート札幌行きへ乗る。 札幌へは昨年春にも推しグループの単独コンサートで訪れていて、それ以来だ。(ちなみにコンサー

    • 日記 20241103

      この三連休はめずらしく毎日予定があった。 今日は池袋でイベントだったので、帰り道にタカセでケーキを買った。私はシュークリーム、パートナーにはアップルパイ。おまけに、大好きなドーナツ。タカセのドーナツは、昔子供の頃に祖父母の家で食べた、どっかのホテルで買ってきたドーナツの味がする。(多分リーガロイヤルとかだったと思う。関係ないけど、子供の頃、リーガロイヤルのことをリーガルロイヤルだと思っていた。リーガルが堅苦しいイメージだったので、そう思っていた。) 15時ごろ、帰りに最寄駅

      • 日記 20240609

        映画や小説などのエンターテイメントが好きで、物語に救われてきて、自分もそれを生み出していきたいとずっと思っているのになかなか行動に起こせなくなってきているのはなぜだろうと最近よく思う。 やりたいと思ってることが多いのはまず一つとしてある。あとは、やりたいことに関してもしお金がかかるのであれば当然財源という制限もある。 でも自分のマインドが一番制限をかけてしまっているのではと最近気付いて、自分も年を取ってしまったのだなと思う反面、そう思うことで諦めようとしている自分が嫌になった

        • 最近読んだものたちの感想

          ジュンバ・ラヒリの『思い出すこと』の感想。 仕事で触れるテキストと、叙情的なテキストの差異を久々に感じた。私の今の仕事は、言葉の定義をすり合わせ、ゴールをすり合わせ、認識の齟齬がないコミュニケーションが求められる。そこで必要となるのはとにかく簡潔で、誤読の余地をなるべく残さず、無機質なテキストだ。 このジュンバ・ラヒリの『思い出すこと』は著者の自伝的な内容を詩で表現していて、そこには私の生活から欠けてしまっていた美しく豊かな表現が並べられていた。 言葉はただの文字列ではなく

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        いつかのあの子へ

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        記事

          日記 20240407

          私には一つ特技があって、それはどれだけ遅い時間に寝ても、朝早くに起きれてしまうこと。 本当はもっと長く寝たいのに、昨日ベッドに入ってから7時間も経ってなくても目がいつもの時間に覚醒してしまう。 それは春から夏にかけて顕著に現れるので、毎朝早くに目が覚めるようになると、体が春のリズムになったんだなと季節の訪れを自分の睡眠サイクルで感じ取る。体は春のリズムでも気温はそんなことなくて、一昨日から4月とは思えない寒さに何を着て良いのかわからない。 春になる度にリヨンを、ヴィクトリア

          日記 20240407

          日記 20240328

          最近、これが自分の得意なことです!と色々なところで言えるようになった。以前は本当にこういうのがなくって、それが自分の自己肯定感の不安定さにも繋がっていたのかなと思う。 私が得意なのは、人の話を聞いて、その人とのキャッチボールの中でモヤモヤしていることの形を見つけていくこと。簡潔に言えば、言語化。 これは今の職種になるまで気付かなかった得意なことであり、今の職種では割と重視される能力なので、今の職種は比較的合っているのだなと少し思う。 この得意を、仕事以外でもっと活かしていきた

          日記 20240328

          日記 20240316

          思うことがあってカウンセリングを受けているのだけれど、日常生活の中でモヤモヤした時や真っ白になってしまう時の自分の感情を具に観察してみましょうと言われ、確かに自分の感情をありのままに受け止めるということをしなくなっていたなと気づいた。 感情を俯瞰して客観視して、自分自身が一番傷つかないような着地を求めることは、自分自身の剥き出しになった生の感情を受け止めることとイコールではない。言語化と理屈を並べることがなまじ上手な私は気づかないうちに前者を選び続け、自分のありのままの感情に

          日記 20240316

          日記 20240228

          とにかく自分がすこやかに生きるための選択をするようになった。 自分を傷つけて前に進んでも持続性がないと20代後半で気づいたと思っていたのに、全然そんなことはなかったと今回改めて気付かされた。気づいていたのかもしれないけれど、それに基づいて行動できるほど自分のなかで落とし込めていなかったのかもしれない。 他人と一緒に暮らすようになって、自分の物事への解像度の浅さに気づくことがあるのだけれど、だからといって自分を責めるようにはなりたくない。 自分の好きは、人と比べてはいけないし

          日記 20240228

          日記 20240226

          下書きばかりが溜まっていくが、Xの文字数だけでは昇華しきれなくて、日々のとりとめもない考えが行き場を失うのはなんだか勿体無い。 ここ最近に観た映画は 『哀れなるものたち』 『ミツバチと私』 『テルマ&ルイーズ』 『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』 読んでいる/読んだ本は 『フェミニズムってなんですか?』 『自分のために料理を作る』 『文学キョーダイ‼️』 『歌われなかった海賊へ』 自分のための読書、映画、エンターテイメントについて1月はたくさん考

          日記 20240226

          『ACE アセクシュアルから見たセックスと社会のこと』を読んでいる

          文章が書きたいと思い、noteを開いては最初の1行を下書き保存をする。そうして保存されたままの下書きたちが、たくさん眠っている。 積み重なった下書きの中から一つ、気に入っていた一文から始まるものを選んでみたものの、もう既に私の気持ちはその文章を書いた時と違っていて続きを書くことができなかった。 最近あったことを、上手に起承転結がつけられるわけでもないが書いていこうと思う。 『ACE アセクシュアルから見たセックスと社会のこと』をエトセトラブックスで購入した。自分のセクシュ

          『ACE アセクシュアルから見たセックスと社会のこと』を読んでいる

          自分の物語だと思える物語を書く

          先日、とある知人と話していて同人誌の書き方について聞かれた私は無意識にこう答えていた。 「自分が読みたいと思ったものを書けば良いんだよ」 そしてその数週間後、その言葉が私の背中を押すこととなる。 先月、「『恋愛』について考える―クワロマンティックの視点から―」というオンラインのトークイベントに参加した。私はアセクシャルであることは比較的明確に自覚しているのだが、ロマンティックオリエンテーションについてはデミロマンティックなのかクワロマンティックなのか、それらの間を行ったり来

          自分の物語だと思える物語を書く

          プロミシングヤングウーマンを観た感想

          プロミシングヤングウーマンを観た。 公開は2021年で、その当時の自分にはきっと辛いだろうなと思い、映画館でポスターを見たり、ネット上の感想をさらっと見ただけで終わった。 ずっと見たい気持ちはあったものの、転職など他の生活の要素に割くメンタルのキャパ比重が高い状況が続いてなかなか配信も見れずにいたけれど、先日長期間で取り組んでいた仕事の目処がつきそうで気持ちが少し楽になったのもあり、金曜日の夜の高揚感の後押しもあってネトフリで配信を見た。 https://www.netfl

          プロミシングヤングウーマンを観た感想

          この2年の生活の練習をふりかえって

          「生活を愛するしかない」 という、当時クソデカ感情を抱いていた人の言葉がきっかけだった。 2年前、コロナ禍で人と思うようにコミュニケーションがとれなくなったこと、そして健やかな自尊感情の欠如によって、私の社会生活が少しうまくいかなくなった。幸い仕事がなくなることはなかったけれど、先のことを考えすぎるあまり大きい不安に襲われて、それまで好きだったものが見れなくなった。 そんな時、冒頭の言葉を聞いて、直感的に「自分に足りていないのは生活を愛する行為だ」と思い始めた。すぐに実践は

          この2年の生活の練習をふりかえって

          書くこと

          最近、2つの場面で「書くこと」について言及されているのを見かけて、はっとした。noteを更新していないと気付いた。 仕事はまだまだ慣れなくて、そもそも職種が変わったので向こう1年くらいはてんやわんやしているだろうなという気しかしない。 そんななかで、自らの言葉、考えを失ってしまっているような感覚があって、急いでこの画面を開いた。 書くこと、何かを発話することは、筋トレみたいに継続して続けると見えてくるものがある気がしている。私は特に人の考えに流されやすいから、Twitter

          書くこと

          『秘密の森の、その向こう』

          見終わってすぐに(美しいな)と心のなかでため息を吐いた。 2020年公開の『燃ゆる女の肖像』が印象的だったセリーヌ・シアマ監督。 その次に日本で公開されたのは『TOM BOY』だったと思うが、タイミングが合わずで観に行けなかったので、私が観れたのは今作で漸く2作品目。 たった2作品しか観ていないけれど、彼女の作品に漂う穏やかな静寂にひどく胸が打たれた。 誰かの『母』『娘』の前に『ひとりの人間』であること 人は色々な顔を持ちながら、日々を送る。主人公ネリーの母親で あるマリ

          『秘密の森の、その向こう』

          生活を踊らせる

          TBSの『生活は踊る』というラジオが好きだ。 元々はPoscastの『OVER THE SUN』を友達から勧められて、ジェーン・スーさんの喋りのファンになり、在宅勤務中に聞いてみようと思ったのがきっかけ。 ジェーン・スー 生活は踊る | TBSラジオ FM90.5 + AM954~何かが始まる音がする~ Apple Podcast内のTBSラジオ『ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」』 『生活は踊る』は、日々の生活に役立つさまざまな情報を伝えてくれる、

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