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20分だけ、読んでみて!

本なんて、文章なんて、読まなくても困らない。いまどき、紙の新聞の購読率は下がっているし、情報はSNSから入ってくる。

小難しい熟語や、婉曲な表現、比喩、長文、それらに触れなくても、何も困らない。キーワード、記号、短くても刺さる単語。そこに、図や写真、動画を組み合わせれば、たいていのことは通じる。

工場の仕事でも、作業手順は動画で説明しています。事務処理はRPAに手続きさえ教えればいい。IT業界も昔はマニュアル、議事録など、読解力や書く能力が重視されましたが、今は、動画、文字起こし、翻訳などのソフトが充実しています。

教育も、書籍から、タブレットなどへ。文章の占める割合は、減っていく傾向です。

文章を読む力が少々劣っていても、困らないように、社会はなりつつあります。

だったら、もう、やめる?

学校で、子供たちに本を読むことを推奨したり、読書感想文を宿題にするの。

私は、文章を書くのも、読むのも好きです。でも、嫌いな人もいるでしょう。嫌いな人に強要するのは良くない。

ただ、子供の頃は、歌うのが嫌いでも音楽の授業を受けて、花に興味が無くても朝顔に水をあげていました。絵を描くのも、粘土も、九九も、飛び箱も、プールも。

話がそれました。

私は、文章を書いたり読んだりすることの楽しさを、知ることができるかもしれない時間を、若い時期に持ってみて欲しいと思っています。

だから、ほんの20分でいい。

静かに本を読む時間を持ってみて欲しい。

ちっちゃな子が、人間失格とか、こころ、とか、読まなくていい。

ヒットしたアニメのノベライズとか原作でもいい。映像には映像の良さ、文章には文章ならではの良さがある。

とても難しいことだけれども、そういうことを、伝えたいと思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。読書感想文を書くみなさんに、少しでも参考にしていただければ嬉しいです。


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