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無駄を愛せよ

俗にいう無駄なこと、無駄な時間を削っていったら、

そこに何が残るんだ、と思う。

何も残らないんじゃないか、と思う。

少し自暴自棄だろうか。

だけど、それに気づかないフリして、合理性や効率という言葉に飛びつく自分に問いかけたいのだ。

少し賢くなった気分で、生き急いでいる自分に。

何をしたら満点だろう。何をしたら成功だろう。

そもそも成功するために私たちは存在しているのだろうか。

無駄なことが楽しいんだろう。なんでもないことで笑い合いたいんだろう。

夢みたいな夢を見ていたいんだ。大人になっても醒めない夢を。

時代に合わない錆びついた枠組みのなかで、自分を演じているとして。

世界が一つの物語なのだとしたら。

人生全てが、モラトリアムなのではないか。

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