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🌳き・くらげの木曜日🌳
2022年12月26日 09:32
「湯たんぽ、お母さんのところに3つ入れてあるから、いらなかったら持ってきて」祖父はそう言って、自室のある二階へと上がった。…秋が深まり、水分を失った葉がかさかさと掠れる音が鳴る時期から、祖父の仕事がひとつ増える。湯たんぽを入れて、布団に運ぶ仕事だ。別に役割分担があるわけではないが、祖父はその仕事を当たり前のようにやってくれている。祖父の仕事は他にもある。お風呂を沸かすために石油は