寒くなり、バスタイムの読書がはかどります。
湯船に浸かりながら、ゆったり読み進めると身体も心もあたたまる。
本日はバスタオルのおともにも読みやすい2冊です。
あなたとなら食べてもいい
7人の作家による短編集。
毎週お馴染み、食にまつわる1冊と言いたいところですが、実際に読み進めると食はあくまでも添え物。
ちょっぴりダークな味付けのお話が多い印象でした。
特に記憶に残っているのは「アドバンテージ フォー」。
40を過ぎた大学時代の同級生が集まるランチ会、環境の異なる女性四人による密やかなものから明らかなものまでマウントの取り合い。
モモウメに出てくるような子気味良い感じではなく、面倒なマウント合戦。
結末はスッキリですが、闇の深さを感じる一話でした。
ほどなく、お別れです
葬儀屋で働く話といえば宮木あや子さんの『セレモニー黒真珠』を超える作品にはまだ出会えていません。
しかし、この作品も甲乙つけ難いくらいよい内容でした。
シンプルな表紙とは異なり、ややライトノベル寄りのストーリーに思いますが、読みやすい文章でスルスルと進みます。
三巻まで出ているようなので続編も楽しみなシリーズです。