校正・校閲がテーマの書籍
仕事柄気になる校正や校閲がテーマの書籍。
今回はこれまで読んだ中から、もう一度読みたい3冊をまとめました。
校閲ガール
宮木あや子さんの「校閲ガール」シリーズは、メディア化もされたことで、校閲という仕事の存在を世の中に知らしめることに貢献した作品ではないでしょうか?
ファッション誌を愛する主人公としては不本意な配属である校閲部。
抜群の記憶力と気になることを追求する粘り強さで、結構良い仕事をしています。
軽快なお仕事小説らしく、仕事に恋に邁進。
やりたい仕事以外でも実は天職があるかもしれないと思える作品です。
くらべて、けみして 校閲部の九重さん
こいし ゆうかさんの『くらべて、けみして 校閲部の九重さん』も校閲者が主人公の作品。
こちらも編集志望なのに校閲部に配属された新人さんと先輩校閲者の九重さんの視点で校閲あるあるが紹介されています。
「小説のゲラと対峙して言葉や表現について葛藤するのは――いつまでも読み継がれる本を作るため…!」
誤りを正すだけではなく、時代背景や矛盾がないかを確認する校閲。
漫画形式なので、気軽に読める一冊です。
舟を編む
三浦しおんさんの本屋大賞受賞作。
こちらの『舟を編む』も多数メディア化された作品なので、普段読書をする習慣のなくとも知っているという方がいるかもしれません。
直接の校正・校閲の仕事がメインではなく、主人公は辞書の編集者ですが、用語の正確性を追求するという意味では、近接した内容です。
この文脈の場合には、この対象者に正確に伝えるためには、いずれの単語がよりふさわしいか?という確認時に悩む感覚に親近感を覚えました。
一冊の中で流れている時間が予想外な長く、登場人物たちの半生を追跡するような気持ちに。
人生を賭けることのできる仕事に出会ってしまった方々の物語は、なんとなく今の仕事で良いのか迷う瞬間にもおすすめです。
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