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今週の読書録(2024.10.8)
バルト三国のキッチンから
バルト三国という概念は比較的新しいものであるらしい。
リトアニア、ラトビア、エストニア、日本からはなかなかの距離のある国々の食生活や特性が紹介された1冊。
3つの国の並びや特徴は日本ではあまりメジャーではない。
北欧とこのあたりの違いもぼんやり。
そんなバルト三国の食はもちろん、文化も含めて描かれているので妄想の中では旅行をした気分になれます。
カラー写真も満載で郷土料理のレシピも掲載されているので、今まで知らなかった国や地域への興味がわいてきます。
洋食 小川
小川糸さんはパートナーに愛犬の調理方法を調べていると誤解されるほど食いしん坊らしい…
「洋食 小川」でつづられるのは小川糸さんの日常。
ユリネの調理方法を調べていたら同名の愛犬を食べようとしているかと驚かれたり、お屠蘇のベースをワインで作ってみたり、ドイツやバルト三国滞在時のエピソードも。
小川さんの作品がお好きな方はもちろん、グルメ、旅行好きな方も楽しめる作品です。
檜垣澤家の炎上
永嶋恵美さんの「檜垣澤家の炎上」は、急激に話題になったためか欠品中の書店が多く、Amazonなどでも在庫なし…
電子書籍で読むにはつらい800Pということで、紙書籍を探し続けていた小説。
ようやく入手し読了しました。
「2024年文庫書下ろしNo.1」のキャッチコピーは伊達ではなく、通勤時間や帰宅後、早起きまでして一気読み。
底知れないキャラクターはいるものの、余裕のある暮らし向きのためか大抵の登場人物は鷹揚な人柄が多く、主人公は境遇の割には衣食住に困らぬどころか当時としてはあり得ない教育環境。
ミステリー要素、近代文学、多様なちょっと見たことあるかもをうまい具合にブレンドされている作品。
結末後を想像するラストに、同著者の次回作もチェックしたくなりました。
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