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【詩】飛翔

滑走路を全力で走る

オレンジの光を追いかけ

走る 走る


わたしとあなたの人生は

決して交わらない


交差することなく並列

耳を塞ぐエンジン音

逆噴射の音はそれとは違う


もう決めた

腹を括るくくる

丁度いい時


いつか来る

そんな日は逃げることも出来ず

いつか来る


その日が風のように来ている

諦めではない

悪いことではない

むしろいいこと


滑走路を走りながら

離陸する翼を見る


何かの約束だというのなら

間違いのないように

わたしも離陸をする


沢山の人が離陸することなく

デッキの上で

飛行機を見送っている


前のわたしがそうだったように

羨ましそうに機体を見上げながら

飛ぶことは決してない


不思議だね

もう飛ばなきゃならないと

滑走路がおしえてくれる


その時がきた!


離陸していく機体に

負けずに

わたしも飛翔する


あなたが手にする約束と共に

わたしは大気圏に突入する


承知して確約された

未来にむけて













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久住ハル
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