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【詩】湖面

自分を信じて

成功の鍵はそれだけ



夏の陽射しの強い小道を

歩きながら木陰を探している

道路脇には雑草が伸びている

しっかりとした足取りで

前を見据えて

大木の下で座りながら

水を飲む

これから先の道を夢見ながら


天気予報は雪

雪で滑りやすくなった足元

危うく足元をすくわれそうになる

このまま転ばずに

行きたいところへ

笑って前を行く


冬が徐々に終わりを

遂げる季節

真冬に凍った湖面の氷が

凍ったままそこにある

あともう少し

あともう少しで着く


湖面の反対側を指さす

真冬よりも薄くなった氷上

自信をもって

一歩足を置く

疑わずに前に進む

少し溶けた氷の上で

転んでしまう

あぶないところだった


もしかしたら

何回か転んだら

この氷は割れてしまうかもしれない

そしてそのまま

湖の底へと行ってしまうかも

先に行くのが怖い

思わず口から出る言葉



突然割れるはずのない

氷にひびが入り

瞬く間に氷は

ばらばらになってしまう



太陽の方を指さしながら

湖に沈んでいく体


なんで

自分を信じることが

出来なかった

ただ一つの鍵なのに























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久住ハル
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