【詩】となり

これ以上ひどいことなんてあるだろうか

必死で頑張って手に入れたと

思ったのに

手に入れたと思っていたものは

何の意味もなく

むしろ必要のないものだった

忘れたいことばかりが

増えていって

捨てることも出来ず

部屋の中に溜まるばかり

何も考えず

眠りにつきたいと言うのに

眠剤は全く効かない

アルコールはただ夜を

長くするだけ

言葉で上手く言えない

ただ言いようもなくひどい状態

砂漠に一人いるような

長い夜

そばにいてくれた君

安っぽい言葉だけど

ありがたかった

本当なんだ

違う星から地球を見ている

そんな気持ちだったから

体の中に魂がないような

長い夜も君がいれば

乗り越えられた

一人じゃないことだけを

実感できたから

人なんてそんなことで

救われることもある

そう思う