【詩】浮遊してる
誰のせいでもない
忘れて隠して埋めてしまおう
あなたの気持ちはよくわかる
そんな浮遊する文字浮かべて
手を握られて
すっかりその気持ちのまま
オールのないボートに乗る
逃げて追いかけて
追いかけられては逃げて
もう追いかけっこは
疲労がたまるだけで
足を止めたくなる
隣にずっといる
沸騰した心は冷めることなく
湯気とともに空にむかう
すでにその目は違うところを
見ていると言うのに
鏡の前では
大丈夫と目を潤まして
手を握る
何かを信じたくて
大事なことから目を逸らして
見ない様にしても
“ほんとう”はスピードを増して
こっちに来る
山積みになった
偽物の清い優しい言葉
形にならないものばかり
はじめから
そんなつもりもないのに
心の奥に媚薬を入れ
効き目があると大笑いする
信じてしまったものに
“ほんとう”はない
二度目に
「ごめん。」と言われても
今度は
すぐに埋めてしまおう
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