【詩】Journey
昨日の溜息を飲み込んだまま
朝を迎える
いつか誰かにもらった本
苦し紛れに開いたページに
書いてあったこと
人生は旅であり目的地ではない
長いとは言えない
短いとは言えない人生
荒天の日ばかりが
思い出される
革靴を履けば目の前には
泥となった土の道
いつも通りの道なのに
革靴を履けば雨になる
休日に心安らぐ曲を聞けば
いつも静かな近所の犬が吠えて
止まることがない
気が付けば
雲が多い雨の日ばかりで
傘をさす
上手くいかなかったこと
ばかりに目が行く旅
麗らかな春の日の
花畑が風に揺れる風景
夏の日に海風が気持ちいい
夕日のグラデーション
いい日もたくさんあった旅
損ばかりして
貧乏くじを引いていた
そんな気もする
正直者は馬鹿を見ない
ゆっくり呼吸して
体の中に風を通す
どこかにある目的地へ
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