【詩】密告者
わかっていたけど
言わなかったこと
わかっていても
黙っていたこと
汚れた腹を
渇いたタオルで
拭いたところで
きれいにはならない
どこかで帳尻を合わせるために
表面をきれいにしても
裏の顔が消えるわけではない
いつかあなたがこうなると
わかっていましたよ
きれいな肌をしてきれいな服を着て
出てくる言葉もきれいなのに
何故か手を見ると薄汚れている
正直に言うべきかなんてわからない
わたしに得はないですから
それでもね
あなたの手はなぜ汚れが取れないのか
それはあなた自身に問題があるからです
そして
それはあなたが一番わかっている
悪魔は悪魔の顔をしては来ない
羊の顔をしてくるんですよ
羊の格好をしてるのに
目だけは羊じゃない
きれいな服を着ているのに
体から滲み出た液体は
なぜか漆黒の黒
騙せると思っていましたか
胸ポケットにナイフの柄を見たんです
いつか裏切ると思ってました
部下に向かって人差し指で密告者に指をさした
部下は私の顔を見て頷いた
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