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哲学と思想を中心とした読書の記録

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キルケゴール『死に至る病』 ブランショ『明かしえぬ共同体』など
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記事一覧

不可能性を徹底し死を与え弔うことで自己解体されていく(ブランショ『明かしえぬ共同…

[Works1.1]不可能性を徹底し死を与え弔うことで自己解体されていく (ブランショ『明かしえぬ共…

若畑雌貴
1年前
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ブランショ 『明かしえぬ共同体』 抜き書きノート

ブランショ 『明かしえぬ共同体』 抜き書きノート その①(西谷修による解説) ナンシーのバタ…

若畑雌貴
1年前
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フロム 『愛するということ』 要点まとめ&感想 その②(第三章・第四章)

☆第三章「愛と現代西洋社会におけるその崩壊」 「2人の人間が自分達の存在の中心で意志を通…

若畑雌貴
2年前
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フロム 『愛するということ』 要点まとめ&感想 その①(第一章・第二章)

☆第一章「愛は技術か」 ○ 「愛は技術である」前提を前面に押し出しているのは、西洋での大…

若畑雌貴
3年前
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社会に飲み込まれていく「僕」の違和感 ――「象の消滅」の意味を探って――

要点をまとめたレジュメです。 1. 「象の消滅」と「僕」 象の消滅を経験してから「僕」は、行…

若畑雌貴
4年前
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村上春樹「象の消滅」における僕の無力感 ――僕と彼女の距離から読み解く

これはね、なかなか頑張りましたね。高専でやっていた「都市文学論」という授業での資料です。…

若畑雌貴
4年前
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魯迅『故郷』を呼んで

これは学生の頃の感想文です。アップしてみます。 この作品は、子供から大人になる過程で必ず迫られる社会へコミットメントと身分による分断を受け入れなければならなかった悲しさを描いていると感じた。 ルントーは主人公に対していつまでもよそよそしく振る舞うが、これはルントーもシステムに組み込まれているのであるからに他ならない。 このとき、ルントーの態度に対して主人公は何かを言う資格はない。なぜならルントーが置かれている社会的条件のもとに主人公の高官としての立場があるからである。 このと

ヤスパースの思想とドイツにおける戦争責任

以下、学生のときにレポートで書いた文章をアップしておきます。確か、テーマはなんでもいいか…

若畑雌貴
4年前
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ポストモダン時代における他者について、キルケゴール『死に至る病』の読書会を中心に…

○久しぶりに読んでみて  この本を初めて読んだのは高2のころ。難しい本はどうしてもディテ…

若畑雌貴
5年前
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キルケゴール『死に至る病』読書会まとめ

キルケゴールの読書会を行いました。その記録としてレジュメをUPしておきます。もし、これから…

若畑雌貴
5年前
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