魯迅『故郷』を呼んで
これは学生の頃の感想文です。アップしてみます。
この作品は、子供から大人になる過程で必ず迫られる社会へコミットメントと身分による分断を受け入れなければならなかった悲しさを描いていると感じた。
ルントーは主人公に対していつまでもよそよそしく振る舞うが、これはルントーもシステムに組み込まれているのであるからに他ならない。
このとき、ルントーの態度に対して主人公は何かを言う資格はない。なぜならルントーが置かれている社会的条件のもとに主人公の高官としての立場があるからである。
このと