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野菜高騰から想うこと


スーパーに行くと、いつもマストで買う大好きな真っ赤で綺麗なトマト。
値段札を見て、伸ばした手をサッと引く。
ちょっと高すぎるな。。
他の野菜を買おうか。。。

なんてことが最近増えている。

周りのマダム達の会話を聞いても、野菜が高いから〜ほんと!!嫌になっちゃうわね。

なんて、耳を澄ませなくても聞こえてくるほど。

確かに前と比べたら遥かにお高い。


そんなお野菜の価格が上がっている中、

安い、高い。だけの価格のみに目を向ける
判断基準はいささかやめていただきたい。

農業高校出身の私は、約3年間、小さな面積の畑にはなるが、作物を育てた経験が少しばかりある私は、強くそう想う。
ちなみに1人1人に自分のマイ畑を与えられていたことを人に話したりすると、驚かれたりする。
一般的な農業高校では普通ではないのかな?

商品の価格が上がる時。
そうなるべき理由や原因が絶対にある。


では野菜が高い理由として、今どんなことが起きているのか?
まず当たり前のように、そこに目を向けられる人はどれほどいるだろうか。


気温、接雪、猛暑の影響。
安定した品質を保てないから。
人材不足。
様々あるだろう。

地球温暖化は着々と進んでいるし、そんな不安定な気候や季節の影響なども関わる中、安定してスーパーに陳列される食材達。
それだけで私はとてつもなくすごいこと、生産者さん達の努力の賜物上だと考える。
私達がスーパーで当たり前に野菜を買い、調理し、食べられているのは、他の誰でもない、その野菜を作ってくれている農家の方がいるからだ。


収穫し、出荷。
ではそれを朝早くからトラックに詰めて運ぶ人は?
時間通りにスーパーに陳列させる人達は?
検品をして袋に詰める人たちは?
どんなビジネスにも、そこに様々な流通があることは当たり前で確実だ。

私達がお金を出すだけで買えている旬の野菜や果物は、毎朝早くから起きて、毎日野菜の管理をしてくれている農家さんがあってからこそなのだ。
体調あっての体力仕事、農作業。
今後どれだけAIが進んでも、パソコンカタカタだけでは、一生野菜や果物を食べることは出来ないのだ。
(デスクワーク仕事をみくびっているわけでは一切無いですご了承を)


畑を耕す事から初め、土を触り、野菜を実際に育てたことがない人には、本当の想像はしがたいかもしれない。
毎日天気を気にしながら、美味しさ、見た目(害虫、色、大きさ)、品質の安全性、運び方、全てに気を使う。

大切に育てた作物が一瞬の天候不良で全てがダメになることなんてもちろんある。

そしてそれらの役割を補ってくれている方の年代は、ほとんどが自分よりも遥かに歳上の方達だ。

全くもって、別に職種に優劣をつけたいわけではない。


が、作物を育てる経験をした私が想うことは、農家の仕事は、健康だからと言って誰もができる仕事ではないといえるほどのかなりの体力仕事だ。雨の日も風の日も、、自分が全く同じことをできるのかと問われたら、きっと、いやかなり難しい。

魂のこもった仕事、そしてもっと敬われるべきお仕事だと、心から想い尊敬している。


そして悲しいことに、環境的に右肩下がりな異常気象な現代において、お野菜の値段がお高くなるのは、勿論当たり前なのだ。
頑張ってくれている人がいるから、その頑張った分に見合う価格があると言える。

かと言ってもそれらの負担を考えると、お安い気がする。
ましてや自炊に使う食材だったり、自分で消費する分においての、自分の手に取る範囲内のものなんて、ごくごく僅かで、自由に決められるのだから。


そんな食材を毎日扱う飲食店の皆様も、
日々大変かと思います。
どんな農家さんからお野菜を買うか、仕入れ状況、価格、調理法を考える。
いや〜考えれば考えるほどにそこに並ならぬ人力が加わってくる。
私からしたらウルトラスーパーマンだ。


日々スーパーに当たり前に並ぶ食材に感謝しながら、お野菜選びをしていきたいし、農家さんも、消費者も、両者が笑えるような未来を信じたいし、作っていきたい。


私に出来ることはまじで少ないのだけれど、意識するだけでも、一消費者として感謝の気持ちを忘れずに。
これからも食材を
根まで、葉まで、大切に想いたい。



ふとそんなことを考えた今日この頃でした。

野菜、本当美味しいですよね。

焼いてほりにしスパイスをかけただけの
美味さ神がかりレンコン。



キャンプで焼いただけのレンコンが、
とっても美味しかった日曜日。

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