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一つ一つ丁寧に心を込めて結ぶ”おむすび”のお話し。
ほぼ毎日、息子におむすびを作る。
お椀で出すよりも、
おむすびにした方が良く食べてくれる気がする。
それで何となく、いつもおむすびを用意する。
その気持ちも分かるから。
私もたまに、
誰かに握ってもらったのが食べたくなる。
そんな時に行く
地元のおむすび屋さんのお話。
そこでいただけるのは、
あの佐藤初女さん直伝の愛情を伝える”おむすび”。
ひと口食べるだけで広がる美味しさと、
程よいほぐれ加減と、
何とも言えないホッとする味わい。
そこの”おむすび”は
他でいただくのとは、
全く違うもの。
佐藤初女さんとは、
1921年青森市に生まれる。福祉活動家、教育者。
92年に「森のイスキア」設立。
苦しみ、迷い、訪れる人に、分け隔てなく食事を供し、話を聞き、寄り添うことで、多くの人の魂を救い出した。
悩みや問題を抱えた人たちを迎え入れ、
その声にひたすら耳を傾ける。
そして、共に食卓を囲むことで、多くの人の心を癒していった。
日本のマザーテレサとも言われる女性。
「初女さんの作るおむすびを食べて、自殺を思いとどめた人がいる。」
ある時、ラジオから流れるそんな話に心を奪われ、
青森まで初女さんに会いに行った店主。
そこで初女さんのおむすびを食べて、
こんな風に食で人を元気にするような仕事をしたいと思ったのだそう。
それがきっかけとなり、
いろんな経緯を経てこのお店を始めた。
それから何年も経ち、
先日お邪魔した時にも、お店は人がいっぱいで、
注文が運ばれてくるまでにも20〜30分くらいかかった。
ずっと、変わらず、一つ一つ本当に丁寧に想いを込めて結んでくれる。
優しさや、
安心感、
安らぎ、、
食べるとそれらが伝わってくる。
エネルギーって伝わるのだなぁ。
日本人として、昔から馴染み親しまれている
おむすびという食べ物。
手で結ぶその時に思いも一緒に入っていくのでしょうか。
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ゴーヤ味噌と、まぐろとじゃこ山椒
一つ一つ丁寧にしていくことで、
伝わるものがある。
丁寧に受け取ることで、
感じることがある。
おむすびを食べながら、
いろんな形で、
エネルギーを発信していきたいとまた思った某日。
【至言】
おいしいって言えば一言ですけどおいしさの中に、
これ親切に作ってくれた。
私のために作ってくれたとか、いろんなこと考えておいしいねってこうなる。
食べながらおいしいって感じた時に、人は心の扉が開く。
本当に食べるってこと私はストレートに伝わるものだと思って、大事にしている
お店: めえみち
「めぇみち」とは、地方の方言で「前の道」。
そしてご飯のことも「めぇ」と言います。
ですから、「めぇみち」とは「ご飯の道」。
元気なときにはもちろん、身体が疲れ、心が傷ついたときに、一歩前へ踏み出すお手伝いができれば倖せです。