ありのままの自分を生きられない人。自己欺瞞という生き方について
こんにちは。メンタルコーチのしんかいさんこと新海智子です。昨日は急に寒くなり、暖房をつけた寒がりな私です。
みなさんはあたためグッズって何かお気に入りありますか?
私はカイロやネック、アーム、レッグウォーマーですが、何かオススメがありましたら、教えていただけると嬉しいです。
さて、今日は「ありのまま生きられない人。自己欺瞞という生き方について」ということで書いていきたいと思います。
自分に嘘をつく生き方
自分に嘘をついて生きるということをしていると、その成り行きは、嘘をついているうちに、自分が嘘をついていることさえ自分でもわからなくなってしまうということがあるということです。
自己欺瞞というのは、自分の心の奥底では自分の本心に反していることをなんとなくわかりながらも、それを自分に対して正当化して自分で自分の心を欺いている(騙している)状態のことを言います。
いわゆる、ありのまま、本当の自分を生きていない、自分にも嘘をついて生きているということです。
そして、嘘をついていることさえわからなくなって、まるで本当であるかのように思い込んで生きていくことになってしまうというのが恐ろしいところです。
心は悲しいのに、なぜか笑顔でいたり。
本当は、こんなことが言いたい訳ではないのに、口からでるのは強がった言葉だったり。
自己欺瞞の怖いところ、それは「ついてはいけない嘘=その場しのぎでは終わらない嘘」
であるということです。
ついてはいけない嘘というのは、人を幸せにしない嘘、後に、人(自分や他者)を苦しめる嘘ではないかなと私は思っています。
心の守り方 2つの方法
自分の心が守られていると感じることのできる方法として、その手段は大きく分けて以下の2つの方法があります。
①自分の感情にマインドフルに向き合い、自分への思いやりと優しさをもって、その感情をそのまま受容すること。
②現実から身を守るために、何らかの方法を使って、他者との間に壁を作ることです。
この自己欺瞞というのは2つ目に入ります。
自己欺瞞の「きつい」ところ
自己欺瞞のきついところは、色々ありますが、人の悪いところばかり目についてしまうということもそのひとつです。
そして、その「みる目」は、結果的に自分がそれにより苦しむということです。なぜなら、自分の心を正当化するためには、世の中に溢れている自分とは違う考えを、どうしても悪者に仕立てる必要があるからです。相手を悪者に仕立て自分を正当化する。ということは、見方を変えると自分を、被害者にするということです。
被害者意識で生きていると、心が満たされた幸福な人生にはたどりつくことはありません。
そして、相手を悪者にすることによって、自分の悪いところを見ないで済む、無かったことにする、向き合うことをしない、ということをパターンを繰り返すことによって、「自分は特別に優れた人間だ」という勘違い(思い込み)がむくむくと誇張していってしまうのです。
そういったところに深層では気づいていて、そのような傲慢さを深層で「かわいげがない」と思っている節もあるようです。
自己欺瞞という心の守り方
自己欺瞞というのは、自分が傷つかないようにするために、無意識にやっている自分の心の守り方になります。ではその心ですが、どんな心を守っているのでしょうか。
①自分に自信がないという心
他者からの評価に依存しているため、「自分がどう思うか」ということよりも、「他者がどう思うか」をとにかく重視しています。
自分に自信がある人は他者にどう思われても、自分で自分を評価をすることができるので、それだけで満足することができるのですが、自信のない人は他者からの評価がないと心配になります。
そしてさらには、自己欺瞞がかなり強い場合、その評価が自分の思った通り物を得られないと、「相手の評価がおかしい」といった発想になり怒りを表します。
②自分の気持ちや感情(本当の気持ち)を隠すため
幼少期に、悲しかったことや辛かったこと嬉しかったことなどの感情を出したときに、それを受け入れてもらえなかった場合には、その感情を「出してはいけないんだ」と思い育っていきます。
例えば、悲しいことがあり「え~ん・・・」と泣いたときに、「お姉ちゃんなんだから泣かないの!」とか、「そんな弱くてどうすんの!」 とか「○○ちゃんは強い子なんだから泣かないの」などと、受け入れてもらえなかった場合には、その感情を出してはいけないものなんだと思い、出さないようにするようになります。
また、幼少期に過干渉、支配的な親に育てられると、自分で選択し、決定するという機会が少なくなります。そのような人は自己欺瞞になりやすい傾向があるようです。
なぜなら、親に厳しくされたことで、何でも親の指示通りにしていた場合、自分の考えや気持ち、感情を押し殺してし従って、生きることがパターンとなっていて、ついには自分の本心や感情が自分でも分からなくなっている傾向があるからです。
自分の感情というのは、「存在価値」そのもの。そうすると、存在価値を感じられないため、権力を使ったり、特別扱いしていもらうことで、自分やプライドを保っています。
このような形でのプライドが高い人ということはどうゆうことかと言いますと、完璧主義&特別でないといけない(特別扱いしなさい)と思っているため、内心では周りの人を見下し「私を褒めろ、たたえよ」と思っているわけです。
しかし、このように強がってい見えても、実は誰よりも傷つきやすい心を、そのようにして守っているのです。
自己欺瞞な生き方をしている人の不思議
「幸せ」といいながら、その言動からは全く幸せには見えない。
「幸せに思わねば」を感じ取ることができます。
不幸が起きたときに、「これくらいで済んだのだから、幸せだと思わねば。」という感じ。
「幸せそうに見られるんです」「悩みがなさそうと言われるんです」とおっしゃっるのですが、発する言葉ややっていることや考え方を見ていると、全くそうみえない。という違和感を感じずにはいられないのです。
どうやって克服していくのか
これは、まず自分がそのような傾向があるということに気付かなければ始まりません。
こういったことを指摘してくれる人はなかなかいません。近しい人が教えてくれると良いのですが、「類は友を呼ぶ」という言葉がある通り、そのような人の周りには同じような人が集まっている可能性が多く、それを指摘できる人がいないというのが現状ではないかと思われます。
そういったことに気が付いたとしても、それを本人になかなか言えないのは、自己欺瞞の強い方というのは、先に話をしたとおりプライドがとても高く、難しいところがあります。
そのため、わざわざ嫌な思いをするというリスクをとってまでそれを伝えるというのは、よほど関係の深い人であったり、近しい関係でないと、教えて差し上げるということはなかなか難しいのではないかと思われます。
その為、いつまでも気付きづらいということになるのかなと思います。
様々な価値観があるんだということを知ろう!
この世の中には人の数だけ考え方があります。あなたの考えが及ばないことも世の中には沢山あるのです。
自分の見てきた世界、生きてきた世界、見えているもの、知っていること、経験してきたこと、学んできたことだけが世界ではありません。
自分が知っている世界などちっぽけなものなのです。
その為、自分の中の「自分が正しい」「これが当たり前」「普通はこれ」といったことが、自分にだけに通用していることだということに気付く必要があります。
「みんなもそう思っている」は、本当でしょうか?それは単にあなた自身の心を投影または責任転嫁した声にしていませんでしょうか。
そういったことにひとつずつ気づいていくことで、べき、ねばに気付き、それを手放していくことで生きやすくなっていくことでしょう。
支配欲=自分の思い通りにしたいという欲望が強いことに気付こう!
自己欺瞞の強い人は、併せて支配欲が強い傾向があります。支配欲というのは、自分の思い通りにしたいという欲です。
他にも
①自分の思い通りにならないと怒りが湧く
②優位に立ちたがる
③弱みを見せずいつも強気(でいることで自分を守っている)
④嫉妬深い
⑤間違えを指摘されることに腹を立てる
⑥理想と現実を埋めるために、負けず嫌い
こういったことが苦しいのならば、それを変えていくと良いのですが、自分一人では、なかなか大変な事です。困っている場合にはカウンセリングを受けると良いと思います。
本来は、幼少期に「ありのままの自分をいったん受け入れてもらう」ということをしてもらう経験が必要だったからです。
自分の中にある怒りをまずありのまま受け入れてもらい、そのあとに本当の感情を受け入れてもらうというプロセスを歩んでいくことで、本当の自分を生きられるようになっていきます。
そして、そういったプロセスをえていくと、いつもまにかなんだか怒りの多い日々が、自分の中から怒りがなくなり、穏やかな日々を生きられるようになっていくのです。
あなたはもう十分一人で頑張ってきたはずです。もう一人で頑張らないという選択をしてみませんか。
弱い自分を認める。鎧を脱いでみる。よい意味で諦める。余計なプライドを捨てる。人を頼ってみる。
それが、あなたが変わるために大切な一歩かも知れません。
内外一致 言行一致の生き方
自分軸構築のお手伝い
パーソナルプロコーチ
しんかいさんこと新海智子
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?