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パニック障害克服記_No.3 発作から学んだこと...心の声って
最初にご注意を申し上げます。
これは、発作の症状を生々しく書いています。
僕自身すらも、この文章を書いていながら、少し、発作を起こしかけています。
ですので、もし、不安になるようでしたら、お読みになることを中止いただければ幸いです。
昨日、久しぶりに強い発作が起きました。
その日、かなりの寝不足で、疲れも溜まっていました。
僕は、睡眠障害を持っていて、寝るときは必ず睡眠薬を飲んでいます。
睡眠障害については、いずれ記事を書こうと思っています。
以前の記事で、パニック障害を発症する少し前に、引越しをしたと書きました。今回も、つい数か月前にこれまた騒音のため引越しをしていました。
僕は聴覚過敏を持っています。
こちらも克服について様々な工夫をしていて、少しずつノウハウが蓄積をしてきました。
話はそれましたが、引越しをして、住環環境はすこぶる良好なのですが、大きな問題が起こりました。満員電車です。
本来であれば、十分下調べをしてから引っ越すべきなのですが、騒音の件が限界を到達し、慌てて引っ越したため、通勤の電車にまで注意が向きませんでした。
満員電車に乗り始めて数カ月、少しずつですが慣れ始めていました。
僕のお気にドアの一番前で、外を見ながら、隙間から入ってくるわずかの新鮮な空気を吸い、なんとか耐えていました。
その日は、特に体が重く、日中には意識が無くなりそうになるくらいの強い眠気があり、定時で帰ることにしました。
ホームに行くと、いつものように溢れんばかり人がいて、前に進むこともやっと、そんな状況でした。
僕は列の最後尾に並び、いつものようにドアにもたれ掛かれるポジションに立っていました。発車のベルが鳴って、ドアが閉まる直前に、おじさんが乗ってきました。
うわ、やられた、、、そう思いました。
手が汗でじっとりと濡れています。
なんとなく嫌だな、そう感じ始めていました。
今乗っている電車は、一駅の間隔は5-8分です。
耐えられるだろうか、、、
とりあえず、スマホ見て気を紛らわそう。
ん、なんかやばい、、、
強い恐怖が襲ってきました。
頭の中が真っ黒になるような、恐怖の塊が落ちてくるような、そんな気がしました。
その場にうずくまりたい、大声で叫びたい、とにかく降ろしてほしい。
肩が異常に緊張して、思考することが出来ず、呼吸が大きく乱れていきます。
大丈夫、耐えろ。
息を吸って、吐く。
それに集中しろ。
いや、怖い、、、降ろしてくれ、停めて、
停めてどうする、ドアが開くわけないだろ、
薬を舌の下に滑り込ませました。
5分が経ち、停車駅に停車しました。
降りようか、いや、なんとか持ちこたえられる。
発射のベルが鳴りました。
降りるか、、、いや、大丈夫だ
7分間耐え、次の駅。
いや、やっぱり無理だ。
電車を降り、ホームを上がると、駅の片隅にうずくまりました。
少しずつ、薬が効いてきて、体がリラックスをし始めました。
頭が少しボーっとなり始め、立ち上がると駅中のコンビニに行き、エナジーバーを買いました。
ボーっとしながらコンビニの脇に座って、帰宅に急ぐ人々を眺めていました。
僕はこの時、初めて心の声を聴きました。
発作から5年間目。
「この場所にいたくないんだ」
はっきりと心の声が聞こえました。
「満員電車も、乗りたくないんだ。今の会社にだって、居たくない。そんなの最初からずっと言ってるじゃないか!!」
心の声は、僕に苛立っているようでした。
「ああ、そうか。そう思っていたんだ、、、」
最初から分かっていたし、自分でもそう思っていました。
でも、今の仕事を辞めることは簡単ではないし、次を探して今よりいい条件の場所があるとも限らない、何よりも、こんなメンタルで、まともに働けるのか。
心の声を無視し続けていたんです。
僕は自分の心に話しかけました。
「君の気持を無視し続けて本当にごめん。わかったよ、だから、もう少しだけ待ってほしい。必ず、君を解放する」
どう解放できるのかわかりません。
でも、いつまでも自分の心をだますわけにはいかない。
皆さんは今、どのフェーズにいるでしょうか。
発症から数カ月~1年間はほとんど何も考えられないと思います。
その日を懸命に生きるので精いっぱいで、希望の糸口も見えない、そんな方もいるかと思います。
でも、皆さんもいつか、心の声を聴くはずです。
そして、その心の声を聴いたら、変わる準備を始めてください。
必ず出来るはずです。
苦しみは、自分の心からのメッセージなんです。