私の人生の3分の1を狂わせていた、ヤツ
婦人科を受診して、私の人生はホルモンバランスに支配されていることを初めて知った。
迷ってる方はどうか早めに婦人科を受診してみてください。
だいたいの医院が予約制、そして予約がとりづらいのが難点ですが、だからこそ先の予約でもとっておいてください。
生理前〜生理中の激絶不調期を乗り越えてしまうと、まぁいいかと受診を延ばしがちになります。
迷ったら予約。迷ったら予約。元気があるうちに予約。本当に人生変わります。
私の場合はPMS(月経前症候群)よりPMDD(月経前不快気分障害)に悩まされていた。
身体的なしんどさもまぁあるが我慢できる程度だし、始まってしまえば一日目は頓服薬を途切らさずに飲めば、生理痛やその他の症状はなんてことない。
【私のPMDDによる症状】
※生理予定日10〜2日前くらいまでの症状
・とにかく全方位に対して抑えきれないイライラ
・物にあたる
・思うようにできない自分を責める
・人と話したくない
・なにもかも嫌で泣き出す
・聴覚過敏
⇨人の声や大きな音はもちろん、電化製品の音でも疲れてしまうようになる
・とにかくだるい
・過食、過眠
・希死念慮
⇨一番しんどい
これらの症状が生理前約10日間で波のように押し寄せてくる。もちろん常にではなく平穏な日もあれば、全部盛りくらい酷い日もある。どの症状でも最終的にたどり着くのは希死念慮。
私の場合は生理二日前くらいになると落ち着いた。
さて、治療をするかと思い立ったが婦人科を受診するべきか心療内科で相談するべきか迷った。最終的に生理のことだからと婦人科にした。
個人的には生理前だけ飲むような精神安定剤があれば一番いいなぁと漠然と考えていた。その次に漢方薬。ピルはできるだけ避けたかった。
素人の考えだが、PMDDを改善したいだけなのに排卵を止めることに抵抗があったからだ。
結果、そのピルに今は助けられている!
一番は“死にたい”と思うことが少なくなった。
と言うとポジティブに聞こえるが。
正確には“死ぬことを悲観的に捉えなくなった”
というほうが近い。
生きるか死ぬかなら死んでもいいとはいまだに思っている。
“ただ死にたいだけ”は少なくなった。死について責任をもてるようになった。
わかりやすく言うと“終活”を始めた。
例えば今までは「死にたい」「もう生きれない」と人生を終わらせることを無責任に考えていた。
死んだ後のことなんて考えない。とにかくこの人生を終わらせたいという一心と戦っていた。
それが、遺書の宛先や内容を考えたり、知らせてほしい友人リストを作ったり、墓には入りたくないから散骨してもらおうとか、葬儀についての費用や呼ぶ人を考えたり、死後離婚は必須だなとか、そういう“死んだ後”を考えるようになった。
これが良いことなのかわからないが“ただつらくなるだけ”からは解放された。
あくまでも冷静に死を事実として考えられるようになったのだ。
この希死念慮は鬱によるものか不安障害によるものかPMDDによるものかわからないので、どの分野で詳しく書くか迷ったが…まぁどれも私である。
そもそも結婚した時から“死にたい”と思っているのがデフォルト。
個人的な考えだが、私のようにいつも死ぬことが頭にある人は結局死なないのだと思う。
突発的に“死にたいな〜”と思ってしまう人が本当に死んじゃうんじゃないかなぁ。
さて、ピルを飲み始めた私。
ピルのシートでいつ出血するかは可視化されているのだが、それが一週間前であってもイライラすることはないし悲しくなることもない。
無責任に死にたいと思うこともなくなった。
生理前を避けて予定を組まなくてもいい。
電子レンジの音でイライラしなくてもいい。
生活音も以前に比べればかなり気にならなくなった(今でも耳栓を使う時があるためゼロではない)。
人と話す気力がなくて休んだり早退することもなくなった。
だるさ、浮腫み、腰痛など体の不調もない。
何度でも言いたい。
ピルに出会えて人生変わりました。
気になっていた副作用。
ちょうどパニック障害が再発したタイミングで婦人科を受診したため、ピルを飲み始めてざっくり一年半。
飲み始めて3ヶ月くらいは浮腫みがひどかった。まだ気分が上下することもあったし、不正出血もしたし、安定しなかった。
ただこれはほぼ全員に出る副作用のようだし、あまり気にしなかった。
一番厄介だったのは耳管開放症。
耳管が開きやすいまたは開きっぱなしの状態が続くため、自分の声がこもって聞こえる・呼吸音が響く・ボーッと耳鳴りのような音がする。
一年くらいはほぼ毎日ずっと症状が出ていた。そこから頻度は少なくなったが、いまだに出ることがある。
会話の聞き取りづらさや頭がボーッとするような感覚があり、なにより不快感というか“開いてるな〜”という気持ち悪さはある笑。
ただPMDDの症状に比べれば100000倍マシなのと、ある程度慣れてくるのでデメリットというほどでもない。
耳管開放症以外の副作用は多めに見ても半年ほどでなくなった。
現在は三ヶ月に一回通院していて、半年に一回血液検査を受けている。まだ飲み始めたばかりだが、特に数値に異常はない。
この先妊娠の予定もないし、薬を辞めることはなさそう。
閉経まで飲み続けることになるのかしら?とぼんやりと考えている。