見出し画像

【85】本棚「ミカンのカンシ」ストーリーとリスト


《短詩定型 と わたし+たち》シリーズ最終回は…

「ミカンのカンシ 〜オワリとハジマリ」

のストーリーとリストです☆
カンシはオワッてません、ミカンです^ ^

《ストーリー》
※後半に原文

詩はビジョン(志)です。

心の中に
ビジョン(志)が生まれ、
言葉に発して
詩となります。

感情が内で動けば
言葉で表現します

でも
言い足りなければ
うめきます。

あー!あー!言い足りない!

だったら歌おう
まだ言い足りない!

思わず
手が動いて
舞となり
ステップ踏んで
ダンスダンスダンス!

感情が声になり
声が組み合わさると
音になります

世の中に調和があれば調和した音に
世の中に混乱があれば混乱した音に
滅亡が迫れば
哀しい音になります

だったら
いい所もわるい所もさらけ出し、
天も地も動かして
人知をこえたものに、あわれみをこいましょう
それをするには、
詩が近道です

詩者
志之所之也
在心
為志
發言
為詩

情動於中
而形於言
言之不足

嗟歎之
嗟歎之不足

永歌之
永歌之不足
不知
手之
舞之
足之
蹈之也

情發於聲
聲成文
謂之音
治世之音
安以樂其政和
亂世之音
怨以怒其政乖
亡國之音
哀以思其民困


正得失
動天地
感鬼神
莫近於詩
「詩経」毛詩大序、BC2C?〜


《本棚リスト》※は既出 ◎は「好音」の出典
☆※『連詩 地形と気象』暁方ミセイ・管啓次郎・大崎清夏・石田瑞穂著、ジェフリー・ジョンソン訳、左右社、2016

☆『中島敦全集』ちくま書房、2009

☆『鷲巣繁男詩集』思潮社、1972

☆『新唐詩選』三好達治、吉川幸次郎、岩波書店、1952

☆『漢詩はじめの一歩』鈴木淳次、リヨン社、2005

☆『漢詩 美のありか』松浦友久、岩波書店、2002

☆※『漢詩百首 日本語を豊かに』高橋睦郎著、中央公論新社、2009

☆『近代文学としての明治漢詩』入谷仙介、研文出版社、1989

☆『明治詩話』木下彪、岩波文庫、2015

☆※『江戸漢詩』中村真一郎、岩波書店、1985

☆※『和漢聯句の楽しみ 芭蕉・素堂両吟歌仙まで』大谷雅夫著、臨川書店、2019

☆『春怨秋思―コリア漢詩鑑賞』瀬尾 文子、KADOKAWA、2006

☆◎『陶淵明集』幸田露伴校閲、漆山又四郎訳注、岩波書店、1928

☆◎『詩経 漢詩選1』高田眞治著、集英社、1996

☆『詩経植物圖鑑』潘富俊著、呂勝由攝影、猫頭鷹出版、2001

☆『楚辞植物圖鑑』潘富俊著、呂勝由攝影、猫頭鷹出版、2002

☆※『現代俳句・漢俳作品選集』金子兜太・林林監、日中合同刊行委員会編、現代俳句協会、1993

☆『三か国語連詩』四元康祐, 明迪, 金惠顺, 谷川俊太郎、Vagabond Press、2015

☆※『現代詩手帖 2011年 03月号 日本・中国・韓国・台湾4誌共同企画 越境するアジア――東アジアの詩は、いま 』思潮社

☆※『谷川俊太郎诗选』田原訳、河北教育出版社、2002

☆『田原詩集』思潮社、2014

☆※『精選 中国現代詩集』秋吉 久紀夫編、土曜美術社、1994

☆※『中国現代詩の歩み』謝冕著、岩佐昌暲編訳、中国書店、2012

☆『魯迅詩話』高田淳 、中央公論新社、1971


好音本棚の過去記事を以下にまとめています


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?