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銀魂のセリフの作り方

銀魂のセリフ作りは、もともと存在する言葉や考え方を「空知先生流」にアレンジすることで、作品ならではの雰囲気や勢いを生み出す手法が特徴的です。

たとえば、  
「世の中7:3くらいがちょうどいい」  というすでにある考え方を
「7:3でピッチリ分けられるよーなっとんじゃアホボケコラァ」  と言い換えることで、銀魂独特の勢いある表現に変えてしまうのです。

他にも、人は新しい決まりや仕組みが始まると、まずは抵抗したり拒絶したりするものですが、時間が経てば不思議と馴染んでしまうことが多い。という内容の言葉をバイオマンとチェンジマンに例え、人は最初こそ変化を嫌がるものの、そのうち当たり前のように慣れてしまうのだと伝えています。

同様に「親が苦労してくれたから、今の自分がある」という言葉を
「てめーらが人生(コース)順調に走れてんのはパパが人生(コース)買ってくれたおかげだから」 
という口調に変えて表現することで、作品特有のユーモアを際立たせています。

これらの例からわかるように、銀魂のセリフは普通の教訓や名言を、キャラクターの性格や世界観に合わせて崩したり強めたりしながら空知流の“名言”へ作り変えているのがポイントです。
誰でも知っている言葉を自身の言葉に換えることで、平凡な教訓が銀魂らしい面白さとパワーをまとったメッセージとして読者に印象づけられるわけです。







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