人がおかしくなる過程
ニンゲンというものは、とっても弱い生き物だと思います。
環境が変わってしまうだけで、本人も大きく左右されます。
特に精神的な部分だと余計にです。
よく仕事で1番大事なことは何かと聞かれると、人間関係と答える方がいますが、その通りだと思います。
その場所に1人でも性格が合わない人であったり、
キツイ性格の人がいると、やっぱり職場に行くのがつらくなったりします。
少なくともこの文章を書いている人は、ですが。
とはいえ職場の人間関係が原因でうつ病になってしまう人がいるのも事実です。
度を越えた、それこそメディアに取り上げられるような職場環境はもちろんよくないですが、そうではなくてもお局と呼ばれる存在に心をやられてしまうことだってあるでしょう。
私自身そのような存在にならないように気を付けているつもりですが……
どうみられているかなんてわかりませんからね。
まぁそういう私も、いつこの仕事をやめてやろうかと考えてるわけですが。
やはりそういうことが頭をよぎるのは、やはり人間関係でイヤなことというか不快なことがあった時ですからね。
そんなことで精神状態が左右されてしまうだなんて……
ニンゲンってホントに脆いです。
とまぁ……どうしてこんなことを突然書いているかというと、
先日とある小説を読みました。
とても独特な小説を書く方で、あたしはとても好きな方のですが、
やはり読んでいるとその世界に引き込まれていく……
才能というのはこういうことなのだと強く感じました。
その作家さんの作品は、
なんといっても「人が壊れていく・おかしくなっていく様子」を
絶妙に表現していることです。
もちろん物語はフィクションなのですが、
たまに「こういうことあるよなぁ……」
なんて思うこともあったりなかったりします。
1つのウソ、たった一言の言葉で、
多くの人々が狂っていく。
あまりにもおかしくなってしまい
誰もが予想できない結末へと物語が進んでいく。
言葉にできないほど美しくて残酷な物語の展開には虜になってしまいます。
この作品や作家様には賛否両論といいますか、
多くの意見がありますが、少なくともあたしは好きです。
物語に引き込まれていき、続きはどうなるんだろうと気になってしまう。
人を文章でそのような気持ちにさせるのは中々できませんからね。
この作品を読むと、いかに簡単に人間がおかしくなるかがわかります。
言葉ってそれほど重いんですね。
たったそれだけでその人の人生は大きく変わってしまう。
それは傷つけられたほうだけではなく、傷つけたほうにも、
巡りめぐって何かが起きてしまう。
そんなことを想わせる作品でした。
ニンゲンはとても弱い生き物。
少しのことで大きく変化してしまいます。
いつ自分が変化を与えてしまうかわかりませんからね……
そうならないように……
つまり加害者にならないように、
気を付けないとなぁと思った夜でした。
※画像はみんなのフォトギャラリーからお借りしました。
素敵な写真をありがとうございます。