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【詩】花の香り


何も持たない儚さを
心寒く思うのを

まだ得たい花があるからと
背伸びをする

不安で立ち止まるよりも
不安の中を行くほうが

きっと在りたい私が
見えるはず

足取りの重いも軽いも
一歩は一歩

待つ花が
そっといざなう冬の朝






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