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行ってみたい魅力的なお店は幾つもあって。
新型コロナウイルスが日本で蔓延する直前だったか。Twitter(現X)のタイムラインに流れてきた瞬間、キュンと心惹かれたのは篠田夕加里さんの絵だった。優しく淡いタッチで描かれた少女がぬぐるみを抱いていたり、花を手にしている。
普段美術館などへは行かないが、この方の個展は見に行ってみたい!と思った。振り返れば、イラストレーターや絵本作家に興味を持つ契機となった方こそ篠田さんだった。
そして、篠田夕加里さんの存在と同時に「コトリ花店」というお店を知る。調べてみるとこぢんまりとした花店で、ブーケやアレンジギフトのオーダーを受けていらっしゃるとのこと。
しかもこちらのお店で篠田さんの作品が展示されている情報を当時目にした気がする。花店で個展!!と驚いた記憶があるから、確かにあったのだろう。(間違っていたら申し訳ありません)
あれからずっと行ってみたくて行ってみたくて。けれども、はじめて行くお店の扉をふらり立ち寄る気軽さで開けない気質なため、重たい腰をなかなか上げられなかった。目の前まで行っても入る勇気を持てず、引き返すこともあるほど極度のあがり症なのだ。
その間「コトリ花店」さんの隣には焼き菓子屋の「conafe」さんと植物の本屋「草舟あんとす号」さんが並んでいると知り、この魅力的領域(東京小平市小川町某一角)へ行ってみたい度は上昇の一途を辿っていった。
そして本日、思い切って足を踏み入れたのは「植物の本屋 草舟あんとす号」さん。
入口が手入れ中・改装中(?)だったため入店に躊躇したが、今日を逃したらずっと機会を逃したままになりそうな気がした。
「失礼します」と入るなり、返ってきた店主様の優しいお声と表情にホッとしました。店名の通り植物に関する書籍の他、植物の種や雑貨も販売していらっしゃる。タロットの本、見本を手にとりめくってみたらすごく可愛らしかった。欲しくなっちゃった。
ポストカードコーナーで篠田夕加里さんの絵を見つけ、迷わず購入!
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お会計の際、店主様から「篠田夕加里さんお好きなんですか?」とお声がけいただき、3月25日から聖路加第ニ画廊(聖路加国際病院旧館2階渡り廊下)で開催される篠田さんの個展「春の牧歌」のDMをいただいて帰路に着きました。
同じくTwitterのときからツイートにときめいていた、ayumu aizawaさんの『幻想短編小説集』や『dryad』なども置かれており静かに「うわあぁぁぁ」と興奮していたのはここだけの話。
またお邪魔させていただきたい。
その際は、すぐ隣にある「conafe」さんへも。次は「conafe」さんのすぐ隣にある「コトリ花店」さんへも。ゆっくり自分の呼吸に合わせ、行ってみたかったお店に足を運んでいきたい。もしもご迷惑でなかったら、お店の方とご挨拶程度でも構わないので言葉を交わせたら嬉しい。
他にもたくさん、行ってみたいお店がわたしにはある。なんてありがたく幸せなこと。
帰り道、沈丁花を見つけカメラを向けた。
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気づけば2月は終わり3月に突入。
1日遅れてしまったけれど、こんにちは3月。今年もよろしくね。
※本日足を運んだ「植物の本屋 草舟あんとす号」の店主様・宮岡さんのインタビュー記事はコチラ↓