糖尿病についてのアルカライズJAPAN的な気付き・・・古典的な糖尿病と現代的な糖尿病が有りそうだ
糖尿病についての気付き
私の祖母は糖尿病で亡くなった。
私が小学校低学年の時にお亡くなりになった。
甘い物が大好きだった。
糖尿病は贅沢病などどと言われていた。
日本の糖尿病の歴史をひも解けば、古くは藤原道長の有りようからうかがい知ることが出来るという。
約1,000年前 藤原道長は「消喝」と言ってかつての糖尿病の病名が付いていた。
道長の当時は確かに糖尿病は贅沢病だったかも知れない(知らんけど)。
推察するに時の最高権力者にすり寄るために甘いお菓子を持参したり贈ったりしたのだろう(やっぱ知らんけど)。
道長の糖尿病は、糖質の過剰摂取で血糖値が爆上がりして、終末糖化産物が出来て、細胞膜を傷つけて、インスリンの受容体が使い物にならなくなっていたに違いない。
正に贅沢の結果として終末糖化産物が出来て糖尿病と言っても外れではなかったのだろう。
道長に代表される古典的な糖尿病は、先ず甘い物が好きで糖質過剰が原因と見られる。
では何に対して過剰か?
ミネラルやタンパク質に対して過剰。
するとやがて細胞膜が糖化してインスリンに対する感受性が鈍くなってくる。
すると細胞内に血糖を摂り込めなくなってくる。
細胞は血糖が欲しい。
インスリンを出させる。
インスリンで血糖を細胞内に入れたい。
でも血糖は入ってこないので細胞はエネルギー源不足で枯渇状態。
細胞は危機感を感じながら、脳に対して指令を出す。
「細胞は空腹である。大至急甘い物を食べよ!」
かくして脳は脳の持ち主に命令をして、甘い物やパンを食べるように仕向ける。
古典的な糖尿病は終末糖化産物によるインスリン抵抗性が出来ていると考えられるので、ファーストミール効果、セカンドミール効果、GLP1の刺激等での血糖コントロールを地道に行うなどして、新規の終末糖化産物を作らないようにして改善できると考えられる。
ではでは現在の糖尿病はどうか?
つらつら記載する。
1980年ごろからそれまで稀で贅沢病などと言われて来た糖尿病が増え始めた。
痩せていても糖尿病になっている。
いったい何が起きたのだろうか?
1980年以降の糖尿病を現代的な糖尿病と便宜上呼ぶことにする。
①例えば順天堂大学が言うには、脂肪肝とインスリン感受性に相関関係を見出している。
つまり、油脂の質が重要のようだ。
順天堂大学の別の論文ではトランス脂肪酸にも触れている。
②書籍「胆汁酸健康法」・・・胆汁酸で脂肪肝を改善。
こちらはフレッシュな胆汁酸を出させることで脂肪肝を改善すると有る。
順天堂大学の発表と重ねて考えると、胆汁酸で脂肪肝が改善したので「糖尿病に効く!」となるのだろう。
③書籍「クエン酸で医者いらず」
こちらはクエン酸を飲むことで脂肪肝を改善する、糖尿病を改善する、がんを改善するなどの症例が豊富である。
クエン酸を摂取することでアルカリ性体質にもなる。
クエン酸自体に抗酸化力が有る。
④個人的な経験だが岩石由来のミネラル水を飲んでいた重度の糖尿病の方が改善した。
どのくらい重度だったかと言えば足が壊死し始めて切断手術目前だった人だ。
岩石由来ミネラル水の特徴は触媒作用による、安定で持続的な抗酸化力で有る。
⑤書籍「劇症Ⅰ型糖尿病から回復へ」
Ⅰ型糖尿病についての書籍であるがやはり抗酸化物質に触れている。
⑥書籍「糖尿なのに脂質(あぶら)が主因!」脂質栄養学会の書籍でずばりのご指摘。
こちらは植物油と糖尿病、ビタミンK問題、キャノーラ油、大豆油問題に切り込んでいる。
ジヒドロ型ビタミンK1とオステオカルシンとインスリンとの関係で、トランス脂肪酸の本当の問題点を分かるようにしてくれている。
以上①~⑥の発表例や書籍、経験から判断して、現代版の糖尿病はどうやら脂肪酸に関係する。
しかも、抗酸化作用のものでの改善例が有るので、脂肪酸の中でも長鎖不飽和脂肪酸が糖尿病の原因と見られる。
その点は脂質栄養学会の指摘の通り。
という訳で、長々と書いたが現代版の糖尿病は油の問題だろう。
細胞膜はリン脂質という名の油で出来ている。
その脂質が酸化していたら?或いはトランス脂肪酸で出来ていたら?おそらくインスリン感受が落ちるのではないだろうか。
酸化した脂肪酸やトランス脂肪酸は生物にとっては使えないのでデトックスの対象だろう。
デトックスのためには不要なものは肝臓に集められる。
そして脂肪肝が出来る。
異所性脂肪だ。
肝臓に異所性脂肪が出来るころには膵臓にも異所性脂肪が溜まっていてもおかしくは無い。
脂肪膵と呼ばれている。
実は、この脂肪肝も「現代版脂肪肝」と言える。
なぜならば、数年前まで脂肪肝は「問題無い」状態であった。
順天堂大学の論文の冒頭に「かつて良性の疾患であると考えられてきた」と有る。
かつては脂肪肝なんてのは問題にならなかったのだ。
ところが今は大問題だ。
何しろ脂肪肝だとインスリン感受性が落ちるのだ。
脂肪肝で糖尿病なのだ。
そして、どうやらかつてと違うのは、脂肪の質だ。
毒性の脂肪に置き換わった。
そうなのだ、いつの間にか毒性の脂肪によって脂肪肝が良性ではない疾患に変わってしまったのだ。
そうなると膵臓も心配だ。
脂肪膵も毒性脂肪で出来たに違いない。
肝炎が出来るように膵炎にも発展するだろう。
膵炎になればインスリンも作れなくなるかもしれない。
じゃあ、毒性の脂肪はどうやって出来たのか?
二つ考えられる。
先ず、そもそもの油が悪い。
キャノーラ油の消費が伸びて来たから?
これは脂質栄養学会から数々のレポートが出ている。
そして我々が口にするあらゆるものに「植物油」が入っている。
外食をしていると避けるのは不可能だろう。
次に我々の身体から抗酸化物質が少なくなってしまったとも言える。
例えば抗酸化酵素で有るSOD カタラーゼ グルタチオンペルオキシダーゼには補酵素として数種類のミネラルが必要であるが、我々にはそのミネラルが不足している。
また、肉食、高炭水化物食で体質は酸性に傾いている。
すると本来ならば強力な抗酸化力を持つ尿酸が結晶化方向に進み、使えなくなってしまう。これは大きな痛手だと思う。
このように考えると油の質問題と抗酸化物質不足は同時に起きているのが現代版の糖尿病だと言える。
じゃあ、改善のためにはどうすれば良いのか?
抗酸化物質を摂りながら問題となる植物油を避けることになろう。
抗酸化物質はクエン酸、ワカメと野菜スープ、梅干し、レモン、岩石由来ミネラル水などなど。
アルカリ性体質にすることで、尿酸が抗酸化物質として強い味方になってくれる。
アルカリ性体質にすることで脂肪肝の改善が見込める。
特に避けたい植物油はキャノーラ油、大豆油、サラダ油、トウモロコシ油。
キャノーラ油で精子数が減少(豚)、大豆油の硬化油で短命に(ラット)。
使っても大丈夫なのは、低温圧搾のごま油。
ごま油にはビタミンKが含まれていないので、加熱をしてもジヒドロ型のビタミンKにならないので安全。
但し、良く見ないとキャノーラ油が混入しているのが販売されているので注意が必要。
オリーブオイルは加熱せずに使うのが良い。
ともかく目安はビタミンKが含まれていないものを選ぶ。
ビタミンKが加熱によってジヒドロ型になることで、本来のビタミンKの働きを阻害してしまう事が懸念されるから避けたいのだ。
他に脂肪肝改善のためには夕食の時間を早めに終える。朝食でタンパク質をしっかり摂る。適度な運動をする。ゆっくりのスクワットで太ももの筋肉を鍛える。キシリトールを応用する等々が有る。
糖尿病まとめ
かつては贅沢病と言われて割と稀な病気であった糖尿病が、今や国民病となった。
贅沢病と言われた古典的な糖尿病は、甘い物の多食で細胞膜の糖化が進み、インスリン抵抗性が生じたと見られる。
一方で現代的な糖尿病は摂取脂質の悪化によってもたらされていて同時に我々のもつ抗酸化力が衰えているために細胞膜が酸化、その結果としてインスリン抵抗性が生じたとみられる。
古典的糖尿病も現代的糖尿病もインスリン抵抗性が生じるので、細胞に入ることが出来ない血糖によって血糖値は高くなる。
現代的糖尿病の原因は脂肪の質の悪化と我々の抗酸化力の低下に有りそうだ。
先ず、酸化した細胞膜のためにインスリン抵抗性が出始める。
そして、高血糖の状態が続くことで細胞膜が糖化しての更なるインスリン抵抗性が出る場合も想定できる。
つまり、現代的な糖尿病は古典的糖尿病の要素も含んで居ることになるので、改善のためにはより一層の工夫を必要とする。
アルカライズダイエットで尿酸に抗酸化力を発揮してもらうのも大事だ。
酸性体質になると尿酸は敵に変身してしまう。
これは避けたい。
だからアルカライズダイエットを一番に考えて、ミネラルを十分に摂りながら酵素の働きを充実させて、尿酸の助けをもらい細胞膜の抗酸化力をMAXで発揮させる。
しばらく油物を食べるのを止めて見る。
するとインスリンが利くようになるだろう。
普段の食事では血糖値スパイクが起きないように30回以上噛んでゆっくりと時間をかけて食事をする。
朝食を和食にしてタンパク質を十分に摂れるようにする。
ワカメたっぷりの野菜スープで身体をアルカリ性体質にする。
クエン酸をこまめに飲んで、且つ就寝前に飲んで身体をアルカリ性体質にする。
以上である。
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