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2022マイベスト本ランキング

はじめに:2022年の読書生活の振り返り

 2022年の読了本数は、63冊でした。なんとなく100冊の大台に乗りたいという願望があるので、冊数だけで見ればそれほど多くないかなと思いますが、2022年の一年を、読書生活という観点から振り返ってみると、いろんな出来事があったなあと思います。
 はじめて芥川賞候補作を発表前にすべて読了し、芥川賞受賞予想を勝手に楽しんだり、名作海外文学に挑戦してみたり、大好きな朝井リョウさんのエッセイ新作が発売されたり、コロナ療養期間中は予想外に素晴らしい作品に出会えたり・・・とても個人的で小さな出来事ばかりですが、振り返ると素晴らしい読書生活だったなあと思います。
 そこで、2022年に私が読んだ本の中で、マイベスト本ランキング5作品を、各作品の感想もあわせて発表したいと思います。気になる作品があれば、手に取っていただければこの上なき幸せです。

5位:『おいしいごはんが食べられますように』高瀬隼子(著)

 第167回芥川賞受賞作。「おいしいご飯を大切な人と食べることが、丁寧な暮らしの基本」的価値観が、現実においてもフィクションにおいても圧倒的に根強いなか、そこにばっさり切りこんできた、“アンチ丁寧な暮らし”作品。毎日の生活の中でふつふつと蓄積される、「美味しい食べ物を食べよう、温かい食卓を囲もう」という価値観の押しつけに対する苦しみと怒りを描いている。
 これは、読んだ瞬間、「や、やられた~」と思いました。(何に?)
誰も崩すことができないように思われた正義の牙城に、ぐさりと一突き、鋭き槍を放ってきた。といっても、この作品で描かれる主人公のような“アンチ丁寧な暮らし”的生活は、別に特異なライフスタイルというわけではないだろう。現代人のうち、どれだけの人が、栄養バランスの良いおいしい食事を家族や友人と囲む暮らしを送っているのか、正確なところはよくわからないが、おそらくそれが全くできていない人も多いだろう。ただ、現実においても物語においても、そのような暮らしは「退廃的な生活」として描かれ、そこから抜け出さなくてはいけないものとしてみなされ、本人も鬱屈を抱えているという前提が勝手にあるように思う。
 この作品が新しいのは、主人公にとってはその「退廃的な生活」こそが最適なスタイルであり、むしろそこに勝手に介入され、「ちゃんと栄養のあるものを食べよう」と押し付けられることこそが「暴力」なのだと断定しているところ。
 読んでいると、「確かに~~」と首がもげるほどうなずいてしまう箇所がたくさん出てくる。私自身は、美味しいご飯大好きだけど、それでも、毎日栄養のあるおいしいご飯を自分の力で用意するのは、並大抵の労力ではない。仕事で疲れ切っているときに、自分より楽な仕事をしていて、周りから優遇されているようにみえる人に、「ちゃんと栄養のあるもの食べなきゃ」と諭された時の怒りのようなものは、とても理解できてしまう。
 「わかるわかる!!」と思いながら、一方で、やはりどうしてもぬぐい切れない違和感のようなものを感じさせるのも、この小説の魅力である。「自分がどう生きたいか」という根本にある牙城が、いったいどういうものなのか、読んでいるうちにだんだんと揺らいでくる。
 非常に現代的であり、でも本当はずっと前から存在していたに違いない苦しみを、巧みな人間関係の設定の下に、シニカルに炙り出した傑作である。たぶん読んだ人全員言っているが、穏やかなタイトルと表紙に騙されることなかれ。いや、裏切られるために読んでくれ。 

4位:『異邦人』原田マハ(著)

 原田マハさんといえばアート小説であり、芸術に魅入られた人間ドラマを描くことにおいては、日本随一の作家さんである。私にとっては、マハさんのアート小説といえば何といっても『楽園のカンヴァス』で、衝撃を受けた傑作である。ここでは詳しい説明は省くものの(とにかく大傑作なので本当に読んでほしい!)、『楽園のカンヴァス』がアンリ・ルソーの幻の名画を巡り、世界規模のスケールで悠然と展開される物語であるのに対し、『異邦人』は京都という、芸術や文化の歴史が長く息づく閉鎖的な空間を舞台としている。美術に対する慧眼を持つ資産家の娘・菜穂と、危機にさらされている画廊を運営する夫・一輝を中心とした、よりひりひりとした、愛憎渦巻く人間ドラマを描いている。
 一輝の運営する画廊は東京を拠点としているが、福島の原発事故をきっかけに、妊娠中の菜穂は一時的に京都で身を休める生活を送ることとなる。しかし、菜穂がとある画家の絵画に出会ってしまったことと、画廊の運営が危機にさらされることをきっかけに、この夫婦はどんどん心が離れていくどころか、芸術を巡ったバトルを繰り広げていくことになる。夫婦という関係性、そしてそれぞれの家族の因縁が分かちがたく深く絡み合うことで、人間関係はまさに愛憎渦巻く複雑な様相を呈する。さらにそこに、菜穂が魅入られた新人画家が絡んでくることで、芸術を愛するということの譲れない信念がばちばちと火花を散らすこととなる。さらにさらに、菜穂や新人画家の過去を巡る謎が終盤になるにつれ明らかになっていき、あっと驚く展開が待ち受けている。
 アート・ミステリー・家族ドラマが、それぞれの表面をなぞるのではなく、突き詰めて根深いところで絡み合うことで、他には見当たらない唯一無二の物語を醸成している。閉鎖的で芸術性の高い京都を舞台として、さまざまな場面で京都の文化や行事や風景が登場するのも、物語の世界観をより引き立てていて、美しい。
 非常に重厚感があり、人間ドラマについてはドロドロしているといってもいいが、こんなにも重い物語なのに、美しく妖しい芸術を前に圧倒されたような、陶然とした心持ちになる。やはりマハさんは素晴らしい作家さんだと再認識した作品だった。

3位:『香君』上・下 上橋菜穂子(著)

 

 待望過ぎる上橋菜穂子先生の新作。はじめに、どうでもいい自分語りをしていいでしょうか。私は普段どちらかといえば、作家さんのことを○○先生ではなく○○さんと呼ぶことが多いが、上橋先生は先生と呼びたくなる。というのも、たまたま私が進学した大学・学部に上橋先生の大学時代の元指導教官の教授がいらっしゃって、上橋先生に憧れていた私は、その教授のゼミに入った。(文化人類学専攻ではない。)結果、卒業論文ではろくな発表ができず、いろんな教授にボロくそ言われたわけですが・・・(苦い思い出)。
 それはさておき、私は上橋菜穂子先生の大ファンである。大ファンといっておきながら『精霊の守り人』シリーズは途中までしか読んでいないが、何といっても『獣の奏者』が大好きである。王獣と呼ばれる架空の生き物と人間の交流を描いたこの作品を高校時代に読んで、こんなに素晴らしい物語があるのか!?と感銘を受けた。人生を変えた一冊と聞かれたら、私の中では吉本ばななさんの『キッチン』か、この『獣の奏者』である。
 どうやったって現実でも物語でも人間ばかりが中心に扱われることが多いなか、この世界が自然や動物やさまざまな生き物によって成立していること、雄大で時に畏怖を覚えさせるような大きな輪の中に人間が生かされていることを、ファンタジーの中に思い出させてくれるのが上橋先生の作品である。
 『鹿の王』から7年、待望の新作である『香君』においても、存分に上橋ワールドを堪能することができる。『獣の奏者』と『鹿の王』が、現実の動物をモデルにしたような架空の獣との交流を描いた作品であるのに対し、『香君』においてはよりミクロな、植物や虫の香りの声を聴くことで森羅万象を知る少女が主人公である。動物に対しては、(勝手に)さまざまな感情を想像したり心を通わせたりしがちだが、植物や虫というのは、感情や声を持たないものと認識しており、その存在を意識することも少ない(農業に携わっている方などはそんなことないと思うが、都会人にとっては)。しかし実際には、人間が想像もつかないような形で豊かに交信しあい、人間に豊穣をもたらし、また反対に危機にさらすこともある。『香君』はその目に見えない豊かで大きな自然世界に着目した作品である。
 古き時代から受け継がれてきた掟を破り、人間の目先の利益を求め、自然をないがしろにすることで恐ろしい災難に見舞われてしまう・・・といった展開をきくと、ファンタジーにはありがちだと思われてしまうかもしれないが、上橋先生の作品ではそれが複雑に重層的にさまざまな人間の切実な思惑が絡み合いながら描かれる。目先の利益、とはいったものの、掟を順守すれば民衆が飢え死にするといった危機的状況で、長期的視点で正しい道が分かっていても、それを選択し、かつ民衆に納得してもらうのは至難の業である。香りの声を聴く特殊な能力を有しているからといって、魔法のように国や民衆を平和な方向に導けるわけではない。森羅万象の声を聴くことができる少女が、自然の切実な声、民衆の切実な声、為政者たちの思惑、さまざまな声を聴きながら、どういう道を切り開けばいいのか、苦悩しながら進んでいく姿が描かれる。
 上橋先生こそ、森羅万象の声を聴く能力があるのではと思ってしまう。もちろん実際にはそんなわけないのだが、上橋先生が捉える世界は、それほどまでに豊かで奥行きの深い自然と人間の世界であり、幻想的でもあり、厳しい現実の世界でもある。上橋ワールドを一介の読者として堪能できるのはこの上ない幸福である。ぜひこの世界にどっぷり浸って堪能していただきたい。

2位:『夏のヴィラ』 ペク・スリン(著) カン・バンファ(訳)

 思いがけないところで素晴らしい物語に出会うのは、読書好きにとってこの上ない奇跡である。本を買うときは、どんなときだって、面白い本、素晴らしい本だといいなという期待を胸にしていることが多い。なるべくいい本に出会いたくて、事前に書評や感想を調べることも多い。もちろん、それは悪いことではない。でも、偶然の出会い、なんとなくのインスピレーションで手に取った本が、この上なく素晴らしかった時の感動といったらひとしおなのだ。
 『夏のヴィラ』に出会ったのは、心斎橋の個人経営書店“toi books”さんである。こじんまりしたお店ながら、店主さんセレクトなのであろう本たちは、通常の大型書店では見かけないようなラインアップの本も多い。その一角を占めているのが、韓国文学である。最近は、通常の本屋でも見かけることが多くなったが、toi booksにはベストセラーになったような話題本以外も置いてあった。そんな中で見つけたのが『夏のヴィラ』である。淡い色づかいの美しい緑の装丁に心惹かれて手に取ったが、収録された物語はそれ以上に私の心を惹きつけた。
 『夏のヴィラ』には八つの短編が収録されていて、それぞれ独立した物語であり、いろいろな国・いろいろな背景や立場の人々が登場する。もう、一話目の『時間の軌跡』から、がっつり心を掴まれて、「これはとんでもない本の予感がするぞ・・・」となり、本当にその通り、どの話も素晴らしかった。
 人と人との交流やそこで生まれる衝突を、繊細な心の動きとともに描写する物語はたくさんあると思うけれど、この本は、なんか違うのだ。美しい知性ある文章で、繊細な心の機敏を描写したお話なのだけれど、今まで読んだことのない感触がするのだ。
 例えば、一話目の『時間の軌跡』は、フランスに留学中の韓国人女性が主人公で、同じく韓国からフランスに出張中の女性と出会って友人となり、また夫となる男性とも出会って家庭を持ち、子どももできる。状況が変化する中で徐々に友情のかたちも変化し、また異国の地で根を張って生きることの不安も生まれてくる。ここで、この物語が、例えば友人と衝突しながらも最終的には強固な友情を結ぶとか、夫に対する不満を持ちながらも、折り合いをつけながら異国の地で生活することの不安を乗り越えていくとか、そういった分かりやすい展開であったならば、ここまで心に響くことはなかったかもしれない。このお話では、非常に親しく心を通わせた人間関係を描きながらも、話す→ぶつかる→解決みたいな分かりやすい道筋は通らない。日常の中で、何と形容はできないけれど親しい人に対して抱いてしまう複雑な感情や、ふつふつと生まれてくる不安や、ふとした瞬間に訪れる人生への諦観を、それぞれが分かりやすく着地することなく、繊細に描かれている。ある意味、何も解決はされていないけれど、実際には人生で分かりやすい展開や解決なんてそうそうあるはずもない。彼女たちの人生がいろんな複雑で切ない感情を抱えながら続いていくのと同じように、現在進行形の自分の人生も重ね合わせて考えてしまうのだ。
 もちろん、私自身が彼女と似た経験を持っているわけではない。外国で生活したこともないし、子どももいないから、彼女の経験にシンパシーを覚えるわけではない。それでも、人生の中でふと訪れるきらめきや輝かしい一瞬や、もう取り返しのつかない出来事への痛みや、親しい人に対して抱いてしまう複雑な感情は、いろんな人の人生にあった瞬間なのだと思う。
 一話目のお話を例にとったが、他の物語でも、それぞれ胸に刺さるような人生のきらめきや切ない瞬間が描かれる。この物語は、自分の胸にしまい込んでしまった宝物や、あるいは反対にもう忘れてしまいたいような痛みを、思い起こさせるような力がある。切なく悲しいんだけれども、著者の人間に対するまなざしはどこか暖かさを感じる。一生大切にしたいような、折に触れて読み返したいような、特別な本と出会えたと思う。

1位:『細雪』上・中・下 谷崎潤一郎(著)

 2022年のマイベスト、栄えある(誰にとって?)第1位に輝いたのは、谷崎潤一郎の『細雪』である。ここまで紹介してきた本は、今年出版された本か比較的最近出版された本だったが、ここへ来て近代日本文学の名作である。
 谷崎の名前は知っているし、『細雪』の名前も知っていたけれど、読んだことはなかった。というか、近代の文豪と呼ばれる方々の作品は、最近でこそちょくちょく読むようになったものの、中高生の時に教科書で読んでいたときは、「これの何がいいん?」とか思っていた。大人になってから、現代の小説とはまた全然別の世界を味わせてくれる滋味深い近代文学の魅力にぼちぼち気づくようになったが、もちろん作品によって合う合わないがある。
 『細雪』に対して、読む前の期待値はすごく低かった。ものすごく失礼だが、古き良き関西の、上流階級の四姉妹の結婚やら家庭やらに関する長編小説なんてつまらなさそうと思っていた。(上中下巻もあってやたら長いし!)それをなぜ手に取ったかというと、家族含む自分がコロナに感染し、2週間ほど自宅療養しなければいけなくなったからだ。発熱などの症状が治まってからもしばらく家にこもらなければいけないので、これを機会に腰を据えて読めるような長編小説を読んでみようか、となったわけである。電子書籍Kindleの端末を持っているので、すぐにダウンロードして読むことができた。 
 そしたら、もう、『細雪』の世界にドはまり。上方の由緒正しき蒔岡家の四姉妹、鶴子、幸子、雪子、妙子を巡るこの大河小説は、次女の幸子を語り手として、おしとやかな雪子のなかなかうまくいかない縁談話や、自由奔放な末っ子の妙子の恋愛を主軸にしつつ、それだけの説明では到底収まりきらない、生きていくことの悲喜こもごもを事細かに追った作品である。
 『細雪』の前情報といえば、上流階級の四姉妹の日常を描いた繊細な作品とか、結婚や縁談をめぐる話とか紹介されがちなので、のんびりと優雅な、悪く言えば退屈な日常が描かれている物語かと思っていたが、全然違ったので本当にびっくりした。はじめの方こそ、戦争が近づいている時代とは思えないほどのはんなりした空気感に包まれているし、上流階級ならではの優雅な生活も描かれているし、作品を通して最後まで、近代の大阪や芦屋の人情味あふれる暖かな空気感というのは感じられる。ただ、四姉妹がぶつかる壁や遭遇する事件というのは思ったよりも壮絶なものである。「日常」といってもそれは決して波風のない穏やかな日常ではなく、実際は多くの人の人生がそうであるように、波乱万丈な、時に前を向くことができなくなるほどのつらい出来事も含めた「日常」なのである。
 上中下と非常に長い物語であるが、同じような展開が繰り返されるのではなく、その時々でさまざまな事件が巻き起こり、四姉妹の運命もこれでもかとかき回され、揺れ動き悩み苦しむ彼女たちの心情が細かく描写されている。優雅な場面もあれば、とんでもなくつらい出来事もあり、ハラハラするシーンもあり、驚くような展開もあり、美しくため息が出るような風景があり・・・四姉妹たちの心境を映した万華鏡のような物語に、すっかり魅了され、ぐんぐん惹きこまれた。
 谷崎ってこんなにすごい作家だったのか・・・と近代文学の大家に向けて大変失礼な感想ではあるが、よくもまあここまで人間と人間のかかわりを事細かに、季節の移ろいや上方の風景も絡めた耽美な文体で、描写することができたものだ。登場人物一人一人が、血肉の通った人間であり、いいところも悪いところもたくさんあわせ持った、それぞれ複雑な感情や意思を持つ存在として生きている。人間の上辺をなでるような描写では決してなく、分かりやすい聖人君主も極悪人も出てこない。うだうだと悩み続けるし、言うことも変わるし、勝手だし、親しき人に対してどうしようもなく嫌な気持ちを抱くこともあるし、でも大切に思っているし、幸せになってほしい・・・。
 ああ、これこそが人間なんだ、人間が生きるということなのだと、生きた時代も階級も全然異なる、そもそも架空の存在である四姉妹を描いた物語に、全身全霊で感じるのだ。『細雪』を読書中はもちろん、読後もなかなかこの世界観から抜け出すことができなかった。
 コロナに感染し、2週間全く家の外に出ることができないという、これまで経験したことがない特異な環境の下で、『細雪』の世界に巡り合い、その世界をゆっくり堪能することができたのは、本当に奇跡だと感じた。ぜひいろんな方に、特に人生の中で少しつまづきを感じた時に、この世界をじっくり味わってほしい。

おわりに:2023年の読書生活はどうなるだろう

 以上、2022年のマイベスト本ランキング5作品について、お読みいただきありがとうございました。ここでは挙げていませんが、他にも思い出深い作品はいくつもありました。名作海外文学に挑戦した年でもあったので、『嵐が丘』『高慢と偏見』など、衝撃的で印象深い作品に出会うことができ、非常に読みごたえがありました。また、ランキングでは小説だけを取り上げましたが、エッセイでは私が愛してやまない朝井リョウさんの新作エッセイ『そして誰もゆとらなくなった』を読むことができて、とても幸せでした。朝井さんのエッセイは全人類に読んでほしい推し本です。『時をかけるゆとり』『風とともにゆとりぬ』そして今作と、朝井さんのエッセイ3部作はいったんここで完結とのことですが、またなんやかんやで読むことができるものと信じております。
 2023年はどのような読書生活になるでしょう。もちろんその時々の巡りあわせで本を読むというのが基本ではありますが、いくつかこれがしてみたいなと思っていることがあります。
 ひとつは、韓国文学を読むこと。第2位に韓国文学の『夏のヴィラ』を挙げましたが、これが想像以上に素晴らしすぎたので、ペク・スリンさんのほかの作品も読んでみたいし、いろんな個人経営の書店さんが推している韓国文学を読んでみたいと思っています。また、空前の韓国ドラマブームでもあるので、韓国ドラマも見たい。(実は、これまで全然見たことがないんですよね・・・。)
 もうひとつが、文学フリマに行くこと。今まで気になりつつスルーしてしまっていましたが、文学フリマのレビューや感想などをnoteで読んでいると、その熱量や作品の完成度の高さに驚き、文学ラバーの皆さんが手掛けた作品を手に取ってみたいなと思います。直近では1月15日に京都で開催されるようなので、ぜひ行ってみたいと考えています。

 長くなりましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。2023年も、充実した読書生活が送れますように。皆様にとっても、よき一年となりますように、願いを込めて。

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