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夜勤入りの日は、朝食はいつもの時間にしっかりと

◆シフトワークによる健康問題

「シフトワーカー」とは、日によって時間帯を変えて勤務をする労働者のことです。
シフトワークにより、さまざまな健康問題が確認されています。

社会は「シフトワーカー」によって支えられており、
みんなで「シフトワーカー」を守っていかなければなりません。

シフトワークの何が問題なのでしょうか。

◆体内時計が狂う

通常寝ているはずの時間帯に働くため、体内時計が変調をきたします。
睡眠と覚醒のリズムが狂ってしまい、心身の健康バランスが崩れてしまいます。
その結果、睡眠障害、肥満、心臓の病気、糖尿病、うつ症状、がんなどのリスクが高くなることが報告されています。

健康のためには「規則正しい生活」が大切ですが、
仕事が不規則な場合、どうすればよいのでしょうか。

◆夜勤入りの日は朝食が不規則になる

シフトワーカーと日勤者の食事の研究によると、
1日の総カロリー摂取量は両者間に差はありませんでした。
しかし、食事の取り方に大きな違いがありました。

シフトワーカーは、夜勤入りの日は
「朝食をとらない」
「朝食の時刻が遅い」

などの傾向がありました。

看護師・介護士105名を対象とした調査では、
シフトワーカーは、夜勤入りの日は、3~4割の人が10時頃まで寝ており
朝食をとらないことが多いという結果でした。

夜勤に備えて睡眠を十分に取っておきたいの思いから、
朝起きるのが遅くなるのでしょう。
起床が遅くなると、朝食が遅くなる、または朝食抜きになってしまいます。

朝食の乱れは昼食や夕食に影響を与えます。
昼食と夕食の時刻が乱れ、量も不十分なため、
お腹がすいてお菓子などの夜食を食べるようになってしまいます

◆夜勤対策は朝食から

シフトワークにより、悪い連鎖が引き起ります。
〔悪い連鎖〕
朝食抜き・遅い朝食 → 昼食・夕食が不規則 → 夜食・お菓子

悪い連鎖は、朝食から始まっています。
朝食を、いつもの時間にしっかり摂ることにより、
良い連鎖を導くことができるのではないでしょうか。

〔良い連鎖〕
朝食はいつもの時間に、しっかりと → 昼食・夕食も規則正しく → 夜食・お菓子は食べない

参考文献
吉崎貴大、東郷史治:「シフトワーカーの食事・栄養」,臨床栄養 136(3): 327-333, 2020

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