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筋トレは自家製の薬
◆難病はどうすれば治るのか
長年、医療に従事していると、難病や奇病、
病名のつかない慢性病に遭遇します。
原因は分からず、治療法も無い。
薬で症状を抑えるしかありません。
そんな患者さんの苦しみは、想像に余りあります。
スマホを片手に、ブログやユーチューブなど、
ネットをさまようことでしょう。
「〇〇が効いた!」「〇〇で治った!」
という情報を目にします。
そんな情報の多くは、おそらく嘘ではなく、良くなったのだと思います。
ただ、その人には効いたのでしょうが、
他の人には当てはまらないかもしれません。
どうすれば病気が治るのか。
患者さんと、医療従事者の果てしなき悩みでしょう。
◆運動は薬
最近、運動療法に取り組んでいます。
運動の効用は、体力アップだけではありません。
健康増進や病気の予防の効果もあります。
有酸素運動、筋トレ、ストレッチなどの運動によって、
筋肉や脳から「良いホルモン」が出ます。
筋肉から出るホルモンは「マイオカイン」と名づけられていますが、
発見されていないホルモンは山ほどあるでしょう。
病気になると薬を飲むことがあります。
薬は少量ですが、全身にいきわたるとさまざまな効果を発揮します。
運動で体調が良くなるということは、運動時に出るホルモンは、
体内で作られる薬と言えるのでないでしょうか。
◆筋肉を触れて筋トレしよう
筋トレをするとき、鍛える筋肉を触りながら筋トレをすると効果的と言われます。
皮膚科特有の治療法に「軟膏ぬり」があります。
薬を手に取り、皮膚病の部分にぬります。
病気の部分を触るという行為が大切だと思います。
子どもが転んでケガをした時、母親が「痛いの痛いの飛んでゆけ~」とさすることがあります。
痛いところを触ることで、痛みが和らぐことが分かっています。
筋トレをするとき、筋肉を触ると、未知のホルモンの力によって、
筋トレ効果がアップするでしょう。
◆お腹を触れて腹筋
通常の腹筋は、手は頭の後ろに添えますが、
お腹に触れて腹筋をしてみましょう。
筋肉がグッと硬くなるの感触が伝わってきます。
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〔へそを見る腹筋〕
横になり膝を曲げます。
へそを見るようにゆっくりと頭を起こします。
腹筋の上部が鍛えられます。
10回×3セットです。
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〔足上げ腹筋〕
横になり膝を曲げます。
ゆっくりと足を上げます。
腹筋の下部が鍛えられます。
10回×3セットです。
へそを見る腹筋と同時にすると、より効果的です。
参考文献
1)枝光聖人:『毎日の不便を「喜び」に変える筋力アップの方法 老筋トレ』, 法研,2019