テレフォン人生相談の回答が理解できるようになった。
テレフォン人生相談という番組をご存知だろうか。
20年前にお薦めされて聞いてみたが
「辛辣すぎる」「結局問題解決になってないじゃん」と思い、遠ざかっていた。
その後凄絶な経験をして、一つ一つ心理学や法律や信頼できる人を見つけて解決してきた。
最近Youtubeを再生してみてびっくりした。
回答の真意が理解できたのだ。
例えば「離婚後精神疾患を患ってしまい子どもも不登校になってしまった」という相談に対し、
「病院に通院したり服薬していますか?」
「それが、病院に行ったけどうつ病でないと言われてしまって…。でもこの症状はそうだと思って、ずっと調子悪いんです」
「なるほど。お子さんは心配して、あなたから離れられないんです。
この状態はお子さんはあなたの保護者になってしまっているのです。
あなたのご家庭ではシンクに汚れた食器が溜まっていたり、洗濯機に汚れ物が溜まっていたりカーテンを閉めっぱなしだったりしませんか?」
「そうです。でも体がだるくて」
「だるくても寝ててもいいんです。ただお子さんにそれは言ってはいけません。お子さんにとっては太陽でいてください。
例えば具合悪いからアッチに行ってて。とか言っていませんか?
お子さんが出かける時だけ起きて行ってらっしゃい。帰って来た時にお帰りなさいと声をかけることはできませんか?カーテンは開けましょう!」
「そうですね。それならできます」
「それだけでお子さんは安心して学校に行けますよ」
痛いほど気持ちが分かる。
私は長年闘病して通院服薬しているが、子どもに当たったり心配させないように明るく振る舞って来た。
自分の子供の頃の記憶が鮮明で、辛かったり不安だったりしたことが解っているからだ。
昔の私なら「カーテン開けて不登校が何で改善されるの?」と思っていただろうが、今なら分かる。
子どもは親の鏡。親の顔色をいつも伺っている。
私の努力のおかげか子どもは私だけにわがまま放題、外では良い子に育った。
それはそれで大変だが、自分は生きているだけで価値のある人間だと思っている。
自称うつ病の人が増えている。医師も馬鹿ではない。
本当のうつ病患者は人前で相手に気を遣わせないように明るく振る舞う。
通院、検査、服薬を地道に続ける。
間違っても子どもに心配かけるようなことは言わない。
自称うつ病患者は実は共感性が欠如していて、子どもや誰かに全力で依存する。実は遺伝性の発達障がいらしい。変えられない。
若い頃はそこに気がつけず散々痛い思いをした。
「何故そんなに嘘をつくのか?裏切るのか?」と思い悩んでいた。
その都度心理学の本を読み漁っていたが、遺伝性ということはタブーだったらしく答えに辿り着けなかった。
転機はフランスのマリー・イルゴイエンヌが著した「モラルハラスメント」という本を読んだことだった。
「嫌がらせを楽しむような異常者と話し合おうとか反応したりしてはいけない。ただただ逃げるしか方法はない」ということが書かれていた。
仕事でも家庭でも苦しんでいた私には衝撃的だった。
離婚の準備を始めた。
会社とは団体交渉をして元の職場に戻り、移転が決まった後も最後まで頼まれて残務処理をした。
モラハラ同僚たちは仕事ができなかったため、とっくに退職させられていた。
近年、タブーだった異常者はネットの普及に伴い、実は遺伝性の障がいだということをハッキリ指摘する人が増えてきている。
自分の直感を信じて闘ってきた甲斐があった。