お勧め本を読むとき その2
読書感想短歌でお馴染み、ながおかさん。
感想を書き連ねるよりも、短歌にされていることで凝縮されている気がします。
まずは恩田陸さんの『夜の底は柔らかな幻』。
パラレル土佐!? 和風超能力バトル!? 隻眼の超能力者!?
気になる言葉が沢山。恩田陸さんの作品は読みたい本リストに沢山入っているのに、読んだ本リストを見たらまだだったので、この作品からにしましょ。
ながおかさんの「/」の使い方!わかるわかる~。
確かに、恨みつらみって世界を狭めてしまう気がします。本当はもっと選択肢があるのに、これしかない!と決めつけてしまって。
まぁ、この登場人物たちは、揃いも揃って危ない目に遭ったり、痛い目を見たりしているわけで、それが動機になるのはわからないでもないですが。
こういうお話は、用語の説明がある時とない時があって、この本はあまりありませんでした。「イロって?」「ソクって?」と自分なりに定義を探りながら読むのが楽しいです。登場人物や事件が増えてくるとそれらを繋げつつ、伏線を見つけて小さく回収したり、何の伏線でもなかったと気づいて落胆したり、「ソクが即位?」なんてオヤジな自分に気づいて苦笑したり。
恒例の、寝る前15分マッサージタイムに読んでいたのですが、15分では足りずに大体30分コース、休前日には45分コースで、自分の体温で背中が熱くなるほどでした。自分も何かに目覚めたのかと、うっかり思いました。
残忍なシーンを読んですぐ寝ると怖い夢を見そうでしたが、意外と大丈夫でした。
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同じくながおかさんで、『床下の小人たち』の続編、『野に出た小人たち』。私は映画の『借りぐらしのアリエッティ』しか観ていないので、その原作『床下の小人たち』から読んでみました。
あれ?この話知ってる……?
佐藤さとるファンタジー童話集や、スプーンおばさんが大好きだった私が、小人モノを読んでいないわけがなかったということでしょうか。
『床下の小人たち』は確かにモヤッと終わっていました。しかも絶対続きがある匂わせ方は、子供に「買ってぇ」とねだらせる、恐ろしい手法です。
それにしても、良かれと思ってしたことが裏目に出るって悲しいですね。
棚ぼたの絶頂期を迎えてから落ちぶれていくのも、ちょっと残酷。
まあ、そうして大人になっていくわけです、多分。
この後にまだ3作あるので制覇しようと、図書館のティーンズコーナーでこそこそ借りてきました。コーナーの入口近くにあるのが救い。小人はこれから、川を下ったり、空を飛んだり、新しいお家を見つけたりするようです。
ついでに、リサイクル図書に東野圭吾作品と湊かなえ作品を見つけ、すかさず持ち帰ってきました。この手の本は出たばかりの時は予約100人待ちを超えるからか1館で何冊も持つので、貸出が落ち着くとこうしてリサイクルに回るのでしょうか。うひひ。
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ながおかさんの読書感想短歌は小粒でピリリなのですが、対して《ビ活》の熱量がハンパないのも楽しいです。ビ活が何なのかご存じない方は、まず何の略か予想してからご覧になってみると一層楽しいと思います。
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