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〖写真詩〗「不覚に深く」
不快 深い
哀しみを
感じられる様になったのは
それだけ
不覚 深く
生きたから
心の根っこが
深くまで
伸びれば 伸びれば
伸びるほど
固い土にぶち当たる
固い哀しみにぶち当たる
それでも
深く
根を伸ばす
深い不快は
不覚に深く
生きてる証
HANA。
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【コメント】
「不覚」「不快」「深い」の言葉遊び。
しかし、意味を掘り下げ詠んで頂ければ幸いだ。
私は、不快の深い哀しみを背負い、不覚にも深く人生を生きてしまった。
それでも深く命の根を張り続けなければならない。
最後の、深い不快とは「哀しみ」であり、
それは、不覚にも心に深く根づいている。
少し解釈が難しい詩だと思うが、私は気に入っている作品のひとつである。