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【趣味の時間】万年筆沼の入り口を覗いてみませんか?

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万年筆ってすごく堅苦しいイメージありません?文机の前で姿勢を正して、原稿用紙に向かってペンを滑らせ熟考して練られた文を書き記すみたいな。 その私のイメージをぶちこわしたのが、某…
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【500円〜15万円】君にオススメしたい万年筆紹介

①はじめに こんばんは。ボクは全国万年筆普及委員会の会員番号3329番のナルコスカル。ミミズクだけに。もちろん、そんな委員会は存在しない。  ほぼ私事だけど、ボクは万年筆が大好きだ。滑らかな水性インクの書き心地、趣味性の高いペン先やボディー形状やカラー、スタブ(カリグラフィー用)や軟調などの一般的なペンでは味わう事が難しい筆致。その魅力は語り出すとキリがない。  今回は君に、価格別にカテゴリー分けしたボクのオススメ万年筆を紹介したいと思う。インプレとアフィリエイト目当

増殖する万年筆(パイロットのライティブ)

それなりの本数の万年筆を持っているのに、また、万年筆がほしくなってしまった。 そして、買ってしまった。 PILOTのLIGHTIVE。ライティブ。 書き心地がPILOTのKAKUNOよりなめらかだというのを聞いて、どうしてもどうしても試してみたくなってしまったのだ。 駄目よ、もうたくさん持っているじゃない。これ以上万年筆を増やしてどうするの。・・・という心の声が聞こえる。 でも、抵抗しがたい何かが、私を文房具を扱う本屋へ向かわせた。 心に刺さらなかったら、買うのはやめよう。お

ペンポイント観察-2 セーラー プロフィットレアロ F

2017年夏(当時中学3年生)に購入して以来、ずっと使っているものです。 今年の夏で8年目になります。 当時買ったのは、プロフェッショナルギアで、昨年プロフィットレアロを入手して、ペン先のみを交換した、いわゆる”ニコイチ”です。 今回は、インクが入った状態で写真を取ったので、青っぽいというか、暗いように見えるかもしれません。 使い込んでいるペンポイントを見ると、持ち方の癖がわかる。 面白い。

最高の自己投資! 万年筆デビュー🖋

今こうして、久々に記事らしい記事を書いているのは、書かなければ気が済まないほどの最高の体験をしたからです。 その体験こそ、タイトルに書いた通り、万年筆デビューを果たしたこと。 正直、家に帰る道中、「高い買い物をしてしまったな」と若干落ち込み気味だったのですが、帰って開封したときに、そんな気持ちが吹き飛びました。 本日は、そんな万年筆の紹介を記事にしたいな、と思います。 特に、「万年筆が気になっているけれど、中々手が出ないな」と思ってらっしゃる方。ぜひこの記事を読んでいた

"Pelikan"の真髄を知るまで。

"Pelikan"と聞き、何を思うか。 鳥か? いや違う。何よりスペルが違う。 鳥のペリカンは「Pelican」だ。じゃあPelikanってなんだよ。 何を言おうペリカンは老舗の画材/文具メーカーである。 知らない人に簡潔に説明すると… 日本では万年筆が有名だ。 万年筆や文具を趣味としている人はみんな知っているのでは? そんな大手文具企業。創業はドイツのハノーバーです。 簡単に歴史を振り返ってみよう。 歴史 ここまではまだいいとしよう。 ただ、1960年、まさに"社会

ペリカンM800買っちゃった

ここ数年、万年筆への興味はしばらく鎮静化していたのだけれども、ふとしたことから興味が再燃してしまった。どうも一度何かを欲しいと思うと自制が効かぬ性格らしく、前々から憧れだったペリカンのM800を衝動買いしてしまった…。 ついつい購入してしまった理由はいくつかある。まずは、やはりなんといってもそのデザインの美しさに惹きつけられたということ。一度見たら忘れられない象徴的なグリーンストライプの軸に特徴的な形のニブ。こんなん欲しいに決まっている。そしてペリカンへの憧れ。世界三大万年

人生初のペリカンを購入しました

あけましておめでとうございます! 今年もどうぞよろしくお願いします! そしてお久しぶりです……笑 2025年初投稿は「購入品紹介」です! 1.買ったものさて、始めていきますか 今年初めて買うペンはまだ買ったことのないブランド、ペリカンです! 店頭で試し書きをして一目惚れし、ずっと欲しかった万年筆、それが…… こちらになります! 改めて、購入したペンは「Pelikan Classic M200 コッパー」です。美しい…… 定価は24,200円。めちゃくちゃ高いです。

万年筆、はじめました。

すきだと思ったら止まらない。留まることができず、没頭してしまう。「そうだ、自分にはこういうところがあるんだった」と年の瀬にむかう今、手元とにらめっこしながら過ごす。   2024年の9月、万年筆をはじめました。 ピカピカの万年筆を購入し「どうしよう、なんて高価な筆記具を買ってしまったのだろう」と手にとる度キャップを開ける度ドキドキハラハラしていた。心から身分不相応である、と思っていた。 けど、それも今は昔。 三か月が経った今、手元にはいつのまにか20本をこえる万年筆が

今年買った万年筆たちを振り返る

今年買ってよかったもの、という記事やSNSの呟きが見られる季節になりました。 個人的にはこのテーマ、眺めているだけで(自分の知らないジャンルでも)なんだか楽しくて、とても好きなのです。 ということで私も便乗して、今年買った万年筆を振り返ってみようと思います。 細かいレビューは単体の記事で書いているものがほとんどなので、ここでは簡単な紹介と、少し長く使った感想などを書いていきます。 ライティブ(Langage des fleurs)オエステ会限定品につられて、初めて購入したラ

万編筆ブランドの謎☆中国製造でもアメリカブランド?

ずっと疑問に思っていた。 中国でニブを生産して、中国で軸を成型し組み立てた万年筆をアメリカで売れば『アメリカブランドの万年筆』になるのだろうかと そんなブランドどこにでもあるよって言われればそれまでなんですが。 日本の洋服ブランドは殆どが、生地から縫製まで中国で作ってるし。 ここでは万年筆に限って話を進めたい。 例えば、パイロット。一部の部品は中国で生産しているが組み立てなどは国内で行っています。 プラチナ、セーラーも同様で万年筆の製造は国内工場で生産しています。

rotring Tintenkuli/Tiku

お久しぶりです。 今回はrotringの名作、Tintenkuli/Tikuを紹介していきます。 前回、「次回は筆箱紹介をします」的な事を言いましたが筆箱紹介の記事はまた今度、時間がある時にしっかり綴ります。 では、始めていきます。 ・Tintenkuli/TikuとはTintenkuli/Tikuとは、rotring創業から1983年前後まで生産されていた尖筆型ピストン吸入式万年筆の事です。 Stylographic/Tubularとも呼ばれます。 品名のTintenku

父の宝物 パーカー75シズレ スターリングシルバー

パーカー万年筆、スターリングシルバーの初中期型75シズレは、7~8年前に父親が私にくれたものだ。父が若い頃、勤め先の代表から優績表彰の副賞か何かでもらったもので、彼はこの万年筆をとても大切にして、私などにはけして触らせなかった。 小学生の私は、そんな万年筆を父親が帰宅前に引き出しの奥からひっぱり出して、どこでおぼえたのか勝手知ったるごとくブルーブラックのインクカートリッジをぶっ刺し、床に寝そべってらくがき帳に「ドラえもん」を描いたまま置き忘れてしまったことがあった。カートリ

初めて万年筆を購入し、お気に入りの文章を書く【死ぬまでにしたい100のこと】

こんにちは、泥犬です。 やりたい事リストのひとつである、万年筆と綺麗なインクで文章を書くことを達成しました。 購入、そして開封 来年の日記手帳を何にしようかな~とYoutubeを見ていた時に、万年筆で手帳を書いている方がいたんです。それを見た瞬間、購入を決意。 万年筆、かっこいいですよね。好きなインクが入れられるのも素敵です。 インクを調べていると、パイロットという会社から出ている「月夜」という名のブルーブラック色のインクがドンピシャで気に入ったので、同じ会社の入門用の

万年筆履歴書16本目 レオナルドモーメントゼロ ハワイ ゴールドEF

万年筆に興味を持ち始め、カクノ、ラミー、プレピー、TWISB、ペリカンなどの鉄ペンを手に取り、書き心地を確かめた後、金ペンへの憧れが芽生え、まずは手に入りやすい国産の金ペンを購入する。 (2016年の頃はパイロットカスタムヘリテイジ 14K が1万くらいで買えた) これが、スタンダードな万年筆の世界にのめり込み方。 そしてその先、高級万年筆の沼に進むか、あるいは昭和時代製造のヴィンテージ金ペンという比較的手に届きやすい分野に進むか、深淵への道をそれぞれ歩み始めることになる