骨盤は歪みません!?②~バランス重視な「扇子の要」/連載コラム vol.6
※初出:岩手日報ぽらん(2014年9月号)掲載、「プロが教える『姿勢医学®』のおはなし」(原文ママ)。文章・画像ともに、無断転載はご遠慮ください。
読者の皆様こんにちは。
私は『国際基準カイロプラクター』にして
『姿勢科学士®』の小野寺デス。
さて、先月号で
骨盤は
『安定重視な輪っかの構造』になっている事を
お伝えしました。
今号では
なぜ骨盤が
『敢えて動かない仕組み』になっているのか
最新の『姿勢工学®』の観点からお話します。
地球上にある全ての物体へは
『重力による負荷』が常時かかります。
加えてヒトは
『2足直立歩行』という
特異な行動様式を有する為
非常に不安定な姿勢で
重力に抵抗しなければなりません。
その観点で言えば
骨盤には、上半身の重さが全てかかる為
『可動』よりも『安定』が重要視される理屈は
理解しやすいと思います。
一方、重力負荷のかかる全ての物体へは
接地した地面から
その重さと同じだけの
抵抗力(床反力)を受けているともいえます。
つまり、体重60㎏のヒトが地面に立つと
その地面から
60㎏の力で跳ね返されているイメージです。
(これを
『ニュートンの第3法則:
作用‐反作用の法則』といいます。)
言い換えれば
ヒトは不安定な立位姿勢の中で
『重力』と『床反力』の
バランスを取っている訳で
その2つの力がぶつかって拮抗する場所が…
そう、骨盤なんです!!
ヒトの身体における骨盤は
扇で言えば『要』にあたります。
その要は
安定してこそ
『扇子の骨』の滑らかな動きを生みます。
スムーズな身体運動の為
『要』たる骨盤に
最小限の可動しか許されていない理由
おわかり頂けましたか?
この続きは、また次号で!!
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