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膝関節と姿勢②~「膝曲がり姿勢」が招く不調とは?/連載コラム vol.21

※初出:岩手日報ぽらん(2015年12月号)掲載、「ハカセが教える『姿勢医学®』のおはなし」(原文ママ)。文章・画像ともに、無断転載はご遠慮ください。

読者の皆様こんにちは。
私は『国際基準カイロプラクター』にして
『姿勢科学士®』のDr.小野寺デス。

前回は『膝に水がたまる』という状況に関して
その『水』の正体が
関節軟骨に対する
『潤滑油』かつ『栄養補給液』の
『滑液』
である事。

そして『たまる』とは
傷ついた組織を修復される為に
分泌された滑液が
うまく吸収活用できずに
関節内へ過剰に留まった状態
である事を
説明しました。

膝関節は
姿勢医学®の観点から考えると
非常に特殊な関節で
重い身体を支える『安定性』
大きな運動をつくる『可動性』という
真逆の機能を求められています。

この『矛盾』を解決してくれるのが
靭帯』や『半月板』などの
周辺組織(下図参照)。

これらが関節を
支えたり動いたり緩衝する』事で
しっかり安定しながら大きく動く』という
大仕事を膝は成し遂げている訳です。

さて、『水がたまる』または
『関節が変形している』方に多く見られるのが『膝曲がり姿勢』。
これは何故なのでしょう??

膝がまっすぐ伸びている状態では
ピンッと張って安定性が高い靭帯ですが
膝を曲げて立つようになると
その張りに僅かな緩みが発生して
膝関節自体が不安定
になります。

この状態が続くと
半月板の機能低下を起こし
軟骨へも物理的負担が増大します。

その結果として
関節の隙間や可動が十分でない為
せっかく滑液を分泌しても
うまく吸収活用できず
溜まり続ける状態となる訳です。

それでは何故
『膝曲がり姿勢』が出来上がるのでしょうか?? 

それはまた次回に!!


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