骨盤は歪みません!?③~前半の復習編/連載コラム vol.9
※初出:岩手日報ぽらん(2014年12月号)掲載、「プロが教える『姿勢医学®』のおはなし」(原文ママ)。文章・画像ともに、無断転載はご遠慮ください。
読者の皆様こんにちは。
私は『国際基準カイロプラクター』にして
『姿勢科学士®』の小野寺デス。
前号まで
生後4ヶ月の男児が
首をひねるなどの施術を受けた後
低酸素脳症による多臓器不全で亡くなった
…という9月上旬の痛ましい報道を受け
急遽内容を変更し
2号続けて
『小児整体の危険性』について
述べて参りましたが
今号からいよいよ
途中となっていた『骨盤編』が再開です…
といっても
だいぶ記憶が薄れた頃かと思いますので
今号は『前半内容』の復習をします。
まず8月号では
骨盤は『骨盤輪構造』という
『連結した閉鎖運動構造』となっており
いわば『運動性』より『安定性』を重視した
『頑丈な輪っかの構造』になっている事を
お伝えしました(上図参照)。
実際
『仙腸関節』の可動域はわずか数ミリ程度で
『恥骨結合』に至っては
出産時以外、ほぼ可動がありません。
次に9月号では、
体重などから生じる『重力負荷』と
それに反発して
身体にかかってくる『床反力』がぶつかって
力学的にバランスを保つ部位が骨盤である事を
お伝えしました(上図参照)。
骨盤は『扇の要』の様に
敢えて動きの少ない構造を保つ事で
滑らかな全身運動を支えているのです。
それでは
新年第1弾となる次号から
いよいよ『骨盤は歪まない理論』の
核心に触れていきます。
どうぞご期待ください。
それでは…よいお年を!!
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